お知らせ

3月期学長記者懇談会を開催しました

 琉球大学では3月24日(水)、大学本部棟4階第一会議室において、「3月期学長記者懇会」を開催しました。 
 今回は、(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞や、観光産業科学部・国際地域創造学部 観光経済・統計学ゼミ生による、県内企業・大学生のSDGsに係る実態調査について報告しました。また、琉大ブランド商品2件の紹介や県内初となるGAP(農業生産工程管理)の認証取得について説明しました。学生の受賞については、AIを用いたスポーツデータ解析に係る審査会での優勝賞受賞や、内閣府沖縄総合事務局主催の「第2回省エネチャレンジカップ」にて本学学生が優秀賞等受賞について報告しました。最後に、日本トランスオーシャン航空機内誌「『ジオ琉球』の旅」について教育学部 尾方隆幸准教授が地球科学者として監修及び執筆を行った旨の説明をしました。

 今回の懇談事項は以下のとおりです。
 資料についてはこちらをご覧ください。

➀ 第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞について
(教育学研究科 教授 上間陽子)
 概要:第14回(池田晶子記念)わたしく、つまりNobody賞を受賞した旨の報告。この賞は、ジャンルを問わず考えることを言葉で表し、新たな表現形式を獲得し、人間の営みに至上の価値を置くもので、第14回である今回は、教育学研究科の上間陽子教授が、聞かれることのない声に耳を傾け、そこから新しい言葉を紡ぐ「聞く人」として評価され受賞した。
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② 「持続可能な島を目指して ~ 県内企業・大学生のSDGs実態調査 ~」
(観光産業科学部 3年次 知念杏珠、4年次 大城和輝)
概要:県内企業・大学生のSDGs実態調査に関する中間報告。当調査は株式会社電通沖縄と観光産業科学部・国際地域創造学部の学生が、県内のSDGsについて、県内企業と大学生の取組状況や認識の違いを把握し、その改善を目的として行われた。調査の結果、企業や大学生の関SDGsの関心は低く、情報ソースについてはメディアが主であることを踏まえ、重要な情報ソースは本業(企業=業務、大学=授業)とした。
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➂ 琉球大学ブランド商品開発支援事業に係る商品開発について
(農学部 教授 建本秀樹、工学部 教授 富山潤)
概要:産学連携事業である琉球大学ブランド商品開発2件に関する紹介。1件目は商品名「琉大アグー琉覇」についての紹介。これまで世界的にもブタの凍結精子作成技術は実用化に至っていなかったが、農学部建本教授、有限会社我那覇畜産を中心に、純粋系アグー種において、実用化レベルでの凍結精子作成に成功した。今後は各種店頭やネット通販等での販売が予定されている。
 2件目は商品名「自然環境と人に優しい『うーじ・ゆいバーサル縁石』」についての紹介。本商品は沖縄県コンクリート二次製品協同組合との連携のもと、製糖過程で発生するサトウキビ残渣(バガス)と残渣(バガスアッシュ)をコンクリート材料に一部代替して開発された縁石で、環境負担を減らすだけでなくバリアフリー、ユニバーサルデザインとなっている。今後は実装に向けて本学ループ道路での活用を目指す。
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➃沖縄県内初となる畜産GAPの認証取得について
(農学部附属亜熱帯フィ―ルド科学教育研究センタ-長  内藤重之、農学部 助教 波平知之、技術専門職員 屋良朝宣、技術職員 村田正将)
概要:令和3年3月1日付けで、農学部附属亜熱帯フィールド科学教育センターが、県内初となる畜産部門のJGAP認証を取得した旨の説明。GAPとは農業生産における適切な手順、モノの管理や食品安全、環境保全等を確保する工程管理を確保する取組で、本学は全国の大学中3校目の取得となった。今後は教育や県内の畜産農場モデルとしてGAP普及に取り組んでいく。
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⑤第10回スポーツデータ解析コンペティション審査会 <フェンシング部門> および <卓球部門>優秀賞受賞について
(理工学研究科 1年次 吉田成帆、2年次 北島栄司、工学部 4年次 石木夏実、教育学部 4年次 仲宗根慎太)
 概要:令和2年12月26日(土)~27日(日)かけて、オンラインにて開催された第10回スポーツ会席コンペティション審査会にて、フェンシング部門、卓球部門にて本学学生チームがそれぞれ優秀賞を受賞した旨の報告。それぞれの部門においてAIを用いた動作分やそれに基づく行動予測等を行い、今回の受賞にいたった。
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➅ 内閣府沖縄総合事務局主催「第2回省エネチャレンジカップ」受賞について
(理工学研究科 1年次 屋比久哲也、仲泊明徒)
概要:内閣府沖縄総合事務局主催「第2回省エネチャレンジカップ」にて本学学生が優秀賞等を受賞した旨の報告。当チャレンジカップは、沖縄県の省エネ意識の啓発、持続可能な沖縄をつくるヒントを生む場として開催され、今回は「沖縄の気候風土に適した省エネ対策」と題したテーマにて募集を行い、本学理工学研究科学生4名がが、地下水と太陽光発電を利用した冷却システムやスマートメーター(電気使用量をデジタルで計測する電力メーター)等について提案し、それぞれが優秀賞を含む受賞を果たした。

➆日本トランスオーシャン航空機内誌「『ジオ琉球』の旅」監修及び執筆について
(教育学部 准教授 尾方隆幸)
 概要:琉球大学が包括連携協定を結んでいる日本トランスオーシャン航空の機内誌(2021年3-4月号)において、教育学部 尾方隆幸准教授が地球科学者として、特集「『ジオ琉球』の旅」(合計14ページ)の監修と執筆を行った。特集は、見開きの扉に続き、冒頭の概説「琉球の島々、その成り立ちを探る旅へ」、個別の事例として「南大東島」「与那国島」「久米島」、さらに「沖縄本島地形注目ポイント」で構成されている。
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懇談会の様子