2024年1月10日から1月31日までの期間、附属図書館本館を会場に、「Blue & Green Revolution 琉大ミーバイプロジェクト & 琉ラボ 企画展」を開催しました。
琉球大学にあるBlue & Green Revolution拠点では、JST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)本格型の採択を受け、「持続可能な食の未来」に向けて、海の産業である養殖を陸の産業にする「農水一体型陸上養殖」の研究開発を進めています。このプロジェクトでは、研究開発成果を社会に活用するために、研究開発から流通・販売までを一気通貫した共創プロジェクトが展開されています。同拠点では、出口戦略の間口を広げ、一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)連携のもと、学生・教職員を対象とした大学発スタートアップ創出・成長の支援も実施しています。琉球大学キャンパス内にオープンイノベーションスペースSTARTUP LAB RYUDAI(琉ラボ)を開設し、産学官との連携や地域とのコミュニケーションを取れる場所を設け、「ワクワクする未来の創造にチャレンジする人々を支援し、若者が主役となる持続可能な社会」のためのイノベーション創出を目指しています。
今回の特別企画展では、農水一体型となる陸上養殖システム開発のために取り組んでいる、塩水アクアポニックス施設、再生可能エネルギーによる電源供給、ICT、IoT活用のスマート陸上養殖など、大学の持つ様々な知見を学際融合したプロジェクトを紹介するパネルや冊子、動画などを展示しました。併せて、「琉大ミーバイ」として、生産面で主な研究対象としている「ヤイトハタ(沖縄方言でアーラミーバイ)」の剥製や模型、調理サンプルなども展示しました。また、図書館とのタイアップ企画として、水産業、SDGsと併せて、アントレプレナーシップなど、起業に興味がある方を対象とした企画展テーマに関連する図書館所蔵資料も展示しました。図書館ウェブサイトでは、直接来場ができない様々なステークホルダーに向け、企画展に関連する動画や展示資料の情報等を発信しました。期間中、会場では、活動紹介パネルを熱心に読んだり、紹介された書籍を手に取ったりする様子が見られ、リアル会場、オンラインともに好評を博しました。
その他、開催期間中には、琉球放送の関連プロダクションであるRBCビジョンと公益財団法人日本財団が共同で取り組んでいる「海と日本プロジェクトin沖縄県」のテレビ番組「海DO宝」から取材依頼があり、企画展の様子が沖縄地域で放送され、YOUTUBEチャンネルで動画が公開されたことにより、多くの方にプロジェクトの取り組みを知ってもらう機会となりました。
今回の企画展で、琉大ミーバイプロジェクトを通して未来の1次産業の姿、琉ラボを通しての起業への関心を高めるきっかけになればと考えています。
・【本格型】琉球大学COI-NEXTサステイナブル陸上養殖拠点公式サイト
・「海と日本プロジェクトin沖縄県」のテレビ番組「海DO宝」のYOUTUBE再生リスト
企画展の様子 |
|