お知らせ

「数理データサイエンス教育普及展開シンポジウム」を開催しました

 2021年12月18日(土)、沖縄県立博物館・美術館講堂において、「数理データサイエンス教育普及展開シンポジウム~沖縄のデータサイエンスの現状と展望~」(主催:琉球大学、共催:おきなわ数理データサイエンス教育連絡会)を開催しました。

 はじめに、琉球大学の井上章二理事から、「沖縄の明るい未来社会を築くため、有効なデータ利活用を目指す企業や自治体と、大学や研究機関が協働・連携体制を構築するため、本ワークショップが沖縄さらには日本の数理データサイエンス教育を推進することができれば」との期待を込めた挨拶がありました。


     開会挨拶をする琉球大学井上理事

 シンポジウムではまず、基調講演として、文部科学省高等教育局専門教育課 木谷慎一課長補佐から「数理・データサイエンス・AI教育を取り巻く最近の状況について」という題目で、政府が進める「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の背景や今後の予定などをご講演いただきました。


    基調講演での文部科学省木谷課長補佐

 続いて、本事業の概要および本学の協力校としての取り組みについて、国際地域創造学部の獺口浩一教授から説明があり、さらに、「国際地域創造学部におけるデータサイエンス教育の展開」という題目で、同学部の山田健太准教授からデータサイエンティスト養成履修カリキュラムの設計・実施・評価について報告がありました。

 その後、工学部の岡﨑威生教授から「沖縄県内データサイエンス教育普及の取組み」という題目で、大学コンソーシアム沖縄との連携や動画コンテンツ配信システムを活かしたオンデマンドコンテンツの提供について報告をいただきました。

 次に、パネルディスカッションでは、工学部の岡﨑教授がファシリテーターとなり、「沖縄のデータサイエンスのこれからを考えよう」をテーマに、文部科学省専門教育課 木谷課長補佐、オリオンビール株式会社ITソリューション部長 溝口義純様、沖縄県商工労働部産業振興課 兼島篤貴班長、九州大学数理・データサイエンス教育研究センター長 内田誠一教授、琉球大学国際地域創造学部 上間美優さん、本学理事 井上理事をパネリストに迎え、産官学のそれぞれの立場から、沖縄県で求められる数理データサイエンス人材育成やその教育システム構築について、活発な意見交換が行われました。


      パネルディスカッションの様子


 会場からの質問に対応する国際地域創造学部 上間さん

 最後に、西田睦学長から本学は地域に貢献する大学として、「沖縄県内の数理データサイエンス教育の推進に邁進していく」という力強いことばで締めくくりました。

 シンポジウムへは、沖縄県及び大学コンソーシアムの協力もあり、加盟機関及び県内企業等から会場・オンライン含め、県内外から約140名の参加がありました。事後アンケートにおいても、9割以上の方に「非常によかった」、「よかった」とご回答いただき、数理・データサイエンス教育の普及展開に向けて、産学官が一同に集まり、情報交換や今後の協力体制構築に向けて、非常に有意義なシンポジウムとなりました。