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琉大カガク院 受講生2名が国際科学フォーラムで最優秀賞を含むダブル受賞

 

 未来の科学者のためのリーダーシップを育成することを目的として、「The 2019 Asia-Pacific Forum for Science Talented」(主催:台湾政府教育部・台湾師範大学)が、令和元年7月6日(土)~7月11日(木)に台湾師範大学(台北市)で開催されました。
 同フォーラムは、アジア及び環太平洋の16の国や地域から選出された、科学に興味があり、英語でのコミュニケーションが可能な13歳~16歳の約100名が一同に会し、国際的な交流を持ちながら、その場で与えられた科学的な課題に5~6人の多国籍チームで取り組むプログラムになっています。
 今年は救命ロボットを想定し、決められたコースに置かれた障害物を取り除き、救助の対象となる対象物を回収する課題が与えられました。
 同フォーラムに参加する日本代表6名のうち2名は、本学の次世代人材育成事業のひとつとして実施している「琉大カガク院」の受講生である小泉 創世(そら)さん(16歳)と造倉 そらの さん(16歳)が選抜され、活動成果の最優秀2チームに贈られるGrand Awardをそれぞれが受賞しました。また、各国からの参加者へ自国の文化を紹介するパフォーマンスでも、日本チームがMulticultural Award(3ヵ国が受賞)を受賞しました。

 小泉さんと造倉さんは、8月19日(月)に学長室を訪問し、西田睦 学長に受賞報告を行いました。
 報告会では、小泉さんから、「各国の同世代の人たちが学んできた環境が大きく異なることを知ることができた。親しくなった参加者とは今も連絡を取り合っている。この経験を今後の自分の研究に活かしたい」との抱負が述べられました。また、造倉さんは「年下もいる中、各国の参加者の英語力の高さに驚いた。チームワークが非常に重要で、学校では学べないコミュニケーション能力を磨くことができた。受賞をチームのみんなで分かち合った時が一番嬉しかった」との感想を述べました。
 西田学長は報告を受け、「大学として実施した次世代育成プログラムが、目に見える成果に繋がったことが嬉しい。経験を積んで成長していく様子を見せていただいた」と応えました。

「グローバルサイエンスキャンパス」は、将来グローバルに活躍しうる傑出した科学技術人材を育成することを目的として、地域で卓越した意欲・能力を有する高校生等を募集・選抜し、国際的な活動を含む高度で体系的な、理数教育プログラムです。国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の支援を受けた琉球大学を含む全国13大学が特別な教育プログラムを実施しています。
 本学は平成30年度に採択され,「琉大カガク院」と称してこれまでに約80名の受講生を受け入れ、各分野の学習に取り組んできました。令和元年度は第二段階選抜の受講生16名が、本学の研究室でサポートを受けながらそれぞれの研究活動に取り組んでいます。

〇 Grand Award、Multicultural Award
 小泉 創世(そら)さん(沖縄県立球陽高等学校2年・琉球大学工学部 大城尚紀 准教授指導)
 造倉 そらの さん(沖縄県立向陽高等学校2年・琉球大学熱帯生物圏研究センター高江洲義一 准教授指導)

 

▲(左から)小泉さん、造倉さん

▲西田学長(右)へ受賞報告をする小泉さんと造倉さん

▲報告会にて出席者での記念撮影