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令和4年度琉球大学附属図書館・琉球大学博物館(風樹館)合同企画展を開催 目標4:質の高い教育をみんなに

 琉球大学附属図書館及び琉球大学博物館(風樹館)は、同大学が所蔵する資料の公開や地域貢献の一環として毎年秋に学外企画展を開催している。今年度は、9月10日から10月2日の期間で、沖縄県南風原町教育委員会との共催による合同企画展「琉球大学資料にみる南風原~自然と歴史~」を南風原町立南風原文化センターにて開催した。
 この企画展では「自然と歴史」をテーマに、琉球大学の所蔵する南風原に関する貴重資料のほか、各機関と連携したコラボ展示も行われた。南風原町は織物の産地として有名な土地であることから、本企画展では、南風原文化センター所蔵の実物資料と風樹館所蔵の織物標本、さらに図書館が所蔵する裂地集等の織物関連資料を同時に展示した。
 会期中は展示資料に関連した講座として、「近世の南風原」(講師:麻生伸一氏)を開催した。18世紀の琉球で進められた「近世化」の流れのなかで、南風原にはどのような「近世化」の痕跡が残っているのか、「石獅子」「石橋」「フクギ並木」という3つの観点から迫る講座であった。
 また、展示内容に関連した座談会も2件開催した。
座談会①「50年前の琉球大学を語る」では、沖縄が日本へ「復帰」する以前の琉大OB2名と現役の琉大生2名が登壇し、復帰前の首里キャンパスの様子や、当時の沖縄社会について意見を交わした。
座談会②「織物トークセッション」では、平良次子氏(南風原文化センター館長)、仲間伸恵氏(教育学部准教授)、久貝典子氏(附属図書館)の3名が登壇し、染織物の歴史や子どもたちが染織物文化を学ぶための教育実践について意見交換を行った。
 どちらの座談会も、登壇者だけでなく、フロアの参加者からも活発な発言があり、地域の人々とともに南風原の歴史・文化について知識を深める有意義な企画となった。
 さらに、昨年に引き続きオンラインでも企画展を楽しめるよう同図書館ウェブサイト上に特設ページを作成し、図書館のYouTubeチャンネルにて展示解説動画と関連企画の様子を公開した。期間中は、子どもから大人まで延べ601人が会場へ訪れ、企画展関連動画の総再生回数は1,302回となっており、多くの利用者の貴重な学びの機会となった。

合同企画展の様子

本企画展の関連動画は、同図書館のYouTubeチャンネルから引き続き視聴することができる。
動画令和4年度学外企画展関連動画再生リスト