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琉球大学におけるデジタルトランスフォーメーションへの取組について ~「琉大トランスフォーメーション(RX)」推進宣言~(学長メッセージ)

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 世界では、急速なICTやAIの発展やボーダレス化等により、社会のあらゆる局面において破壊的変革が進んできています。日本は、経済成長の減速や人口減などによる厳しい状況の中で、これらの流れに対応しなければなりません。そのため、さまざまな組織で、デジタル技術によりビジネスや生活を変革しようとするデジタルトランスフォーメーション(DX※1)に取り組んでおり、デジタル社会への歩みが強まっています。このような状況の中、大学の本分である教育・研究・社会貢献を進めつつ、自らを変革するとともに、この社会の歩みを牽引するという役割を果たさねばなりません。

 琉球大学は、これまで適時、業務のデジタル化や組織・活動の改革を行ってきました。今、その取組を一層強め、さらに沖縄ならではの特色を付加し、ポストコロナの新しい大学の姿を見据えて、本学の存在価値を再構築する変革(トランスフォーメーション)を早急に進める時を迎えています。

 そこで本学では、DXを通じて教育と学生支援・研究・医療・運営、そして働き方を大きく変革することを目指す「琉大トランスフォーメーション(RX※2)」推進プロジェクトを立ち上げます。RX推進プロジェクトは、「楽しくチャレンジ」「まず実行」を念頭に、全学の一人一人の知恵と力を合わせ、個々の課題に取り組み、その結果から学び、さらに新たな課題に取り組んでいくサイクルを迅速に廻すスタイルで進めます。

 本学は、RX推進プロジェクトを通じて、大学機能の高度化と構成員の充実したキャンパスライフを実現するとともに、「地域とともに豊かな未来社会をデザインする大学」としてさらに前進することを目指します。

2022年8月16日
国立大学法人琉球大学
学長 西田 睦

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※1 Digital Transformationの略。「Trans」の「横切る」「交差する」の意味から、略称に「X」が用いられる。なお、Digital Transformationという言葉はStolterman and Fors (2004)に始まるとされ、そこでは「デジタル技術が生活のあらゆる側面に引き起こす、または影響を及ぼす変化」とされていたが、現在、日本では、目指すべき「よい方向の変化」という意味で用いられている。
※2 Ryudai Transformationの略。琉球大学の通称である『琉大』のアルファベット表記を用いた。