お知らせ

新「琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ」を正式公開

 附属図書館では琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブのリニューアルを行い、2020年8月3日に新システムを正式公開しました。


琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブTOP
TOP使用画像:琉球人行列図錦絵

 本デジタルアーカイブでは、沖縄学の父とも呼ばれる伊波普猷の旧蔵書やハワイ大学マノア校図書館が所蔵する阪巻・宝玲文庫など、琉球・沖縄に関する貴重な資料画像を公開しています。画像に翻刻(くずし字を楷書体に変換したもの)・現代語訳・英訳などを付与することで、くずし字を読めない方や海外の研究者などにも、幅広く利用していただくことを目指しています。

 今回のリニューアルにあたって、デジタルアーカイブの国際的な標準規格であるIIIF(注1)に対応しました。これにより、IIIFに対応した国内外のデジタルアーカイブと本デジタルアーカイブの画像比較が容易に行える、IIIF向けに開発されている、様々な支援ツールが使用できるようになる、などこれまで以上に教育・研究等に利用しやすいシステムとなりました。また、国立国会図書館や国立情報学研究所と連携により、発見可能性の向上やDOI(注2)の付与を行っております。

 今後も資料の拡充および外部機関との連携を進め、本デジタルアーカイブの発展に努めてまいります。
 本デジタルアーカイブのリニューアルは、令和元年度学内研究整備費により実施したものです。

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(注1)     IIIF:International Image Interoperability Framework
デジタル画像の公開・共有における国際的な標準。国立国会図書館をはじめ、国内外の多くの機関が採用しています。

(注2)     DOI:Digital Object Identifier
デジタルなもの(オブジェクト)の識別子。DOIを付与することで、将来的なリンク切れ等を防ぎ、永続的なアクセスが保証されます。