研究成果

英国王立キュー植物園と琉球大学が大学間交流協定を締結 アジアの植物多様性の研究と保全を推進

平成30年10月 16日
琉球大学

英国王立キュー植物園と琉球大学が大学間交流協定を締結
アジアの植物多様性の研究と保全を推進

琉球大学と英国王立キュー植物園(キューガーデン)は大学間交流協定を締結して、アジアの植物に関する研究を推進し、科学的成果に基づいて植物多様性の保全を推進することになりました。

王立キュー植物園は世界最大の植物園で、特に熱帯域の植物を対象にして、国際的な研究・教育普及活動を推進しています。一方、琉球大学はアジアの熱帯・亜熱


参考和訳

キュー王立植物園理事会と琉球大学との国際交流に関する協定書

 キュー王立植物園理事会と琉球大学は,これまでの交流により構築された相互信頼を基盤として,学術,教育,文化の発展のため,学生及び教職員の交流を含めた共同研究プロジェクトを促進し,両機関相互の利益と発展に貢献できるよう協定を締結する。

 

1.両機関は,相互の学術的必要性に基づき,次に掲げる事業を推進する。
(1)教職員及び学生の交流
(2)学術資料,刊行物及び情報の交換
(3)セミナ-,会議,シンポジウム等の共同開催
(4)共同研究
(5)植物・菌類の交換及び移転
(6)その他の学術交流

2.本協定に基づく各々の事業の実施については,その都度,両機関で十分な協議・取決めを経て,遂行するものとする。事業の遂行は,各機関の財政的,物質的,制度的に可 能な範囲で行い,その適用に当たっては,両機関同意のうえ,本協定に基づく付属文書 を取り交わすことができる。

3.本協定を実施するに当たっては,両機関の自主性を損なわないものとし,また,両機関とも他方からいかなる強制をも受けない。

4.本協定は,相互の合意により改正,又は廃止することができる。ただし,この場合,他方の不利益とならないよう双方が十分協議した後に限るものとする。

5.本協定は,両機関の代表者の署名が完了した日から効力を発し,5年間有効とする。有効期限に際し,引き続き協定の継続を希望する場合には,有効期間満了前6ヶ月以内に双方の書面による合意をもって協定を継続するものとする。この場合の有効期限は,引き続き前有効期限から5年間とする。


キュー王立植物園研究部長 Katherine Willis
琉 球 大 学 長 大城 肇

 日付 :2018年8月14日 日付 2018年 7月 30日


英国王立キュー植物園
ロンドン南西部に位置する王立キュー植物園(キューガーデン)は、1759年に宮殿に併設した庭園として始まり、2003年にはユネスコの世界遺産に登録されています。広大な敷地には、世界中から収集された植物が植栽され、市民や植物愛好家の憩いの場で、ロンドン郊外の主要な観光地の一つにもなっています。園内には、熱帯の植物を展示した巨大な熱帯温室“Palm House”があります。また、温帯植物を展示した温室“Temperate House”は、今年の春に新装オープンして、アジア太平洋地域をはじめ、世界各地の植物が植栽されています。

熱帯の植物を展示した“Palm House”


温帯の植物を展示した“Temperate House”