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日産自動車、琉球日産自動車との産学連携協定締結・琉大北口実証実験エリアオープニングセレモニーについて 目標2:飢餓をゼロ目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに目標8:働きがいも経済成長も目標12:つくる責任 つかう責任目標14:海の豊かさを守ろう目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

 2024年7月8日、琉球大学地域創生総合研究棟1階「琉ラボ」にて、国立大学法人琉球大学と日産自動車株式会社、琉球日産自動車株式会社の3者は、「電気自動車を活用したSDGsの取り組みに関する産学連携協定」を締結しました。本協定は、電気自動車(EV)の活用を通じ、持続可能な社会の実現に向けて再生可能エネルギーの利活用に関する共同研究や、教育での相互支援、EVの普及促進や地域振興等で連携するものです。
 琉球大学COI-NEXT共創の場形成支援プログラム本格型「資源循環型共生社会実現に向けた農水一体型サステイナブル陸上養殖のグローバル拠点(通称:琉大ミーバイプロジェクト)」では、持続可能な新たな産業創出に向けた陸上養殖実証実験を進めています。2023年8月、沖縄県は、台風6号による長時間停電が発生し、プロジェクトも養殖機器の停止による甚大な被害に見舞われました。これを教訓として、非常用電源確保やバックアップ体制強化を構築するため、千原キャンパス北口実証実験エリアに電気自動車(EV)の大容量バッテリーを活かした災害対策用給電システムV2Hを新たに整備。協定締結式後には、琉大北口実証実験エリアの完成を記念したオープニングセレモニーが盛大に催されました。


協定書を持つ後藤理事(日産自動車)、西田学長、仲井間代表取締役社長(琉球日産自動車)


テープカットの様子(左から:竹村部門長、木暮理事、西田学長、後藤理事(日産自動車)、仲井間代表取締役社長(琉球日産自動車)、竹之下代表取締役社長(ARK)、中村 大阪オフィス本部長(エスペックミック)


千原キャンパス北口実証実験エリアの日産リーフ

    協定書の内容

    【タイトル】
    脱炭素社会の実現に向けた産学連携に係る協定書

    【連携・協力事項】
    ① 持続可能な脱炭素社会の実現に関すること
    ② 脱炭素の課題解決に資する新技術の創出に関すること
    ③ 脱炭素社会の実現に向けた教育の相互支援及び推進と人材育成に関すること
    ④ 電気自動車の普及促進と利活用に関すること
    ⑤ その他、本協定の目的達成のために必要と認める事項

    【想定する実施内容例】
    ・再生可能エネルギーの利活用、脱炭素化の課題解決に資する新技術の共同研究
    ・EVを活用した災害対応 (陸上養殖等、実験施設の電力源)
    ・日産自動車からの外部講師の派遣
    ・琉球大学におけるリカレント教育の実施
    ・キャンパス車両のEV化促進
    ・脱炭素及びSDGsに関連する各種イベントへの相互参画や、EVからの電力供給による地域振興

     締結式では、始めに、研究推進機構共創拠点運営部門の竹村部門長より琉大ミーバイプロジェクトについて説明をおこないました。


    説明を行う竹村部門長

    次に、共創拠点運営部門の羽賀副部門長より、連携協定の説明をおこないました。


    説明を行う羽賀副部門長

    締結に向けて西田学長、後藤理事、仲井間社長よりご挨拶をいただきました。

    西田睦 琉球大学長コメント
    「電気自動車の活用に関する連携協定は、本学にとって今回が初となります。様々な脱炭素の課題解決に向けた新たなテーマの発掘や、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献できる人材の育成、そしてEVの普及促進と利活用など、この連携協定を通じて積極的に取り組んでいきたいと考えます」


    挨拶をする西田学長

    後藤収 日産自動車株式会社理事コメント
    「電気自動車は、走行中の排出ガスがゼロの為、「環境に優しいクルマ」だけでなく、災害時には「走る蓄電池」として多くの地域でご活用頂いております。この度、陸上養殖の非常用電源としてEVをご利用いただき、サステイナブルな養殖場運営の実用化検証に少しでもお力添えができればと考えております」


    挨拶をする後藤理事

    仲井間勝也 琉球日産自動車株式会社代表取締役社長コメント
    「ここ沖縄県の地元販売会社として、琉球大学さまと共に活動できる事を嬉しく思っております。本日の協定を機に非常用電源としてEVをお貸しするだけでなく、SDGsに関する大学のイベントにてEVからの電力供給等で協力させていただき、学生や地域の皆さまに貢献していくとともに、電気自動車をより多くの皆さまに理解していただけるよう努めてまいります」


    挨拶をする仲井間社長

     締結式の後、琉球大学千原キャンパス実証実験北口エリアの完成を記念したオープニングセレモニーでは、施設見学会も実施されました。このエリアは、研究開発の実証・共創の場として、​共同研究や人材育成などに活用されます。小型閉鎖循環式陸上養殖システムARK-V1(魚類養殖区)及びREF -V1(藻類培養区)、アクアポニックス施設(農作物区)に加え、災害対策用V2Hシステムが導入されたことにより、サステイナブルな食の未来に向けて、今後更なる研究成果が期待されます。


    施設見学会の様子