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医学部保健学科小林潤教授が大山健康財団賞を受賞

 「大山健康財団賞」は、発展途上国で長年医療協力に尽くし、特に感染症対策に尽力した医療関係者を対象とし、公募により毎年1回、原則として1名に授与されます。

 授与式と祝賀パーティーは、2024年3月14日に東京・霞山会館で開催されました。

 小林教授は、これまでの橋本イニシアチブ事業から感染症全般対策、栄養教育や水と衛生の整備に発展させ、さらに近年では思春期の課題であるメンタルヘルス、性教育への普及にも取り組んでおり、学校を基盤とした感染症対策の国際的推進と、難民・貧困僻地等の脆弱性のある人々に対する健康改善に対しての草の根人道支援活動等が評価され、今回の受賞となりました。

授与式の様子

 今回、第50回の受賞者として小林教授が選出され、過去には琉球大学初代病院長・WHO顧問・小張一峰先生(第1回1974年:受賞当時長崎大学教授)、WHO事務局長・中嶋宏先生(第20回1993年)、琉球大学医学部保健学科名誉教授・宮城一郎先生(第25回1998年)、国際NGO法人 ロシナンテス理事長・川原尚行先生(第41回2014年)等、国際行政、国際的研究、国際社会貢献等の幅広い分野から貢献された方々が選出されています。

大山健康財団賞メダル

【受賞のコメント】
 受賞から1ヶ月がすぎ、改めて過去の受賞者とその功績を確認させていただき、大変栄誉な賞であることを再認識しています。
 またこの活動は、国際学校保健コンソーシアムとNPO法人メータオクリニック支援の会(JAM)の皆さんの協力があったからこそ成しえたもので、メンバーの皆に改めて感謝します。両会ともメンバーのボランティア活動として運営されています。政策支援であれ、草の根支援であれ、自分の利益のためでなく活動していく人が1人でも増えていくことは、確実に健康格差の縮小につながり、さらには平和につながっていくと信じています。
 国際学校保健コンソーシアムの活動がさらに一歩進んだ一つの要因となったのが、新型コロナ感染症パンデミック初期に立ち上がった琉球大学ポストコロナ社会実現研究プロジェクトへの採択でした。この小さな種が、外部資金を得た大規模なプロジェクト実施につながりました。これによって、パンデミック下においてもアジア・太平洋各国の仲間のつながりが強固になり、さらに拡大し成果をもたらしました。
 先見の明をもって本プロジェクトを立ち上げ、運営された西田学長、木暮理事に感謝いたします。