農学部の和田浩二教授が令和5年度日本食品科学工学会「学会賞」を受賞しました。
この賞は、同会ならびに国内外の関連学会における食品科学工学の分野において、特に優秀な研究業績をあげた会員に授与されます。
授賞式は、2023年8月24日に京都女子大学で行われました。
<受賞論文名>
亜熱帯農産物およびその加工品の高機能化に関する研究
<受賞者>
農学部 和田浩二
<論文の内容>
亜熱帯農産物およびその加工食品、特にサトウキビ加工品(主に黒糖)とその副産物、亜熱帯野菜、亜熱帯果樹、亜熱帯香辛料などのフレーバー特性ならびに機能性の解明と応用について網羅的に研究を行い、亜熱帯農産物由来加工食品の高機能化に成功しています。これらの研究は地域新生およびイノベーション創出推進事業などとしても行なわれ、地域の農業および食品産業の発展に大きく貢献しています。また、亜熱帯農産物とその加工食品の高機能化に関する研究の成果は、食品科学工学および食品産業界の発展に寄与する大きな業績です。
<和田教授のコメント>
本研究では亜熱帯農産物およびその加工品のフレーバー特性や機能性解析の基礎研究と共に、食品加工や副産物利用における様々な食品成分の動向や多少なりとも食生活における香りの多面的な機能の活用まで視野を広げることができたと考えています。その中で本研究成果が、今後も食品科学工学分野および地域を含めた食品産業界の発展に少しでも貢献できれば幸いです。
なお、本研究は琉球大学農学部着任後の30年あまりで実施したもので、指導教員の時代から今なお研究を共に実施している琉球大学農学部の高良健作教授、高橋誠准教授、ヨナタン アシキン准教授、そして新垣江利子研究員をはじめ関係した学生の皆様、また長く共同研究者として研究を共に推進した沖縄県農業研究センター広瀬直人博士(現鹿児島県立短期大学教授)、前田剛希博士ならびに共同研究でご一緒した多くの皆様へ心より御礼申し上げます。
授賞式の様子 | 表彰盾 |
受賞講演の様子