お知らせ

第15回 琉大未来共創フォーラムを開催 ~第14回 ロッキーチャレンジ賞 授賞式・講演会~

 この度、第14回ロッキーチャレンジ賞に株式会社トマス技術研究所代表の福富健仁氏が受賞され、その授賞式と講演会(第15回 琉大未来共創フォーラム)を、2023年7月21日に本学において開催しました。
 ロッキーチャレンジ賞は、日産ディーゼル工業元社長の仲村巌氏が設立した「外界志向」「志」「チャレンジ精神」をキーワードに前進する人々を応援する仲村巌チャレンジ基金が贈呈する賞です。

 西田睦琉球大学長による開会の挨拶の後、講演に先立ち授賞式が執り行われました。授賞式では、審査員を務めた本学学長補佐の宮國薫子准教授より、今回の授賞理由として「沖縄をはじめとする離島のごみ問題において、いくつもの研究・試行錯誤を重ね、様々なゴミを無煙処理できる小型焼却炉『チリメーサー』の開発に成功、数々の賞を受賞するなど、現在、日本のみならず世界で活躍する発明品となっており、技術開発型企業として日々技術開発に努める活動が評価されました」と述べられました。
 続いて、仲村巌チャレンジ基金の仲村巌代表から、「本賞を授与するにふさわしい、素晴らしい人物である」とのお言葉と、記念の盾及び副賞が授与されました。

 引き続き、「沖縄の高い技術力、ものづくり力を世界へ発信」と題し、福富氏による記念講演が行われました。鹿児島県奄美大島出身であるご自身の学生時代の話から始まり、琉球大学工学部を卒業し、その後株式会社トマス技術研究所を創設するに至った経緯、また今回の受賞のきっかけとなった「チリメーサー」に関する講話等を、ユニークに、かつ臨場感をもってお話しいただきました。
 特に、国内外で数々の賞を受賞した、福富氏の代表的な発明品である「チリメーサー」(沖縄方言で、”ごみを燃やす“の意味)の開発当時の話や、JICA(独立行政法人国際協力機構)の支援を受けて海外へ納品したデモンストレーションで多くの人が見つめる中、環境の違いから作動しない「チリメーサー」を実演間際で稼動させた話に、学生を含む多くの来場者は魅了されていました。

 福富氏は、離島出身の自分がこれまで培った感性や技術は離島で育ったからこそのものであり、地域や人様の役に立ちたい思いがモチベーションとなっている現在の仕事は「天職」である、これからも沖縄の技術で世界へ羽ばたいていく、と述べられました。さらに、自身が尊敬する、“トーマス・エジソン”の言葉を借りて、「諦めないでチャレンジし続けること」が大事であると述べ、学生へのエールを以て講演を締めくくりました。

 最後に、本学の福治友英理事副学長から閉会の挨拶が行われフォーラムが終了しました。

※フォーラムは琉球大学地域連携推進機構YouTubeチャンネルで動画公開中


仲村代表(左)、福富氏(右)


西田学長(左から3番目)を表敬訪問した、仲村代表(左から2番目)、福富氏(左から4番目)、関係者


懇談の様子