お知らせ

大学院生がアクチュアリー会資格試験で成績優秀者に選出

 令和5年2月24日、アクチュアリー会資格試験の結果が発表され、本学の理工学研究科数理科学専攻(修士2年次)の上野秀介さんが基礎科目である「会計・経済・投資理論」の科目に合格し、アクチュアリー会の準会員となりました。3月24日、上野さんに日本アクチュアリー会から同科目において優秀な成績で合格されたとして、今年度の成績優秀者に決定したとの連絡がありました。表彰は6月14日に行われる日本アクチュアリー会定時会員総会後に行われます。

 アクチュアリーとは数学的手法を用いてリスクの分析および評価などをする職業です。アクチュアリーになるには日本アクチュアリー会(公社)が実施している資格試験に合格する必要があり、難関試験として知られています。

 上野さんはこれで基礎科目5科目すべて合格となり、本学では6人目のアクチュアリー会の準会員合格者となります。同試験の成績優秀者は本学では初めてのことです。

 なお、上野さんは損害保険会社から内定を得ており「これまでの学びを生かしながら一つ一つの仕事を全力でこなすことを通して、保険商品を手に取るお客様に安心と安全を提供していきたい。」との抱負を語ってくれました。

 令和5年2月24日の発表では上野さんのほかに、理学部数理科学科3年次1名と4年次2名が「数学」に、理工学研究科数理科学専攻の修士1年次1名が「損保数理」と「年金数理」に、修士2年次1名が「生保数理」に1名が「会計・経済・投資理論」の科目に合格しました。4年次の2名は新年度から琉球大学大学院理工学研究科に進学予定であり、修士2年次の2名は銀行、損害保険会社に内定を得ています。

 理学部数理科学科は2002年に、経済の国際化に対応できる人材の育成を目的とした「アクチュアリーコース」を立ち上げました。これは、県内の教育の一翼を担う教育機関として、沖縄県内のIT時代に対応した人材育成についての議論に対する具体的なビジョンを示したものです。コースの設立以来、大同火災海上保険(株)の協力のもと学部・大学院を通したアクチュアリー教育を行ってまいりました。今後も、理学部数理科学科では数理科学分野の教育・研究をとおして現代社会に貢献できる人材の育成に努めてまいります。皆様の益々のご支援をどうぞよろしくお願い致します。


理工学研究科数理科学専攻(修士2年次)の上野秀介さん