平成30年度琉球大学ブランド商品開発のプレス発表が3月25日(月)、琉球大学本部棟第一会議室にて行われました。
琉球大学では平成28年度から、本学の有する研究シーズ、事業アイディア、ノウハウ、ビジネスモデル、デザイン等の知的財産を活用した「琉球大学ブランド商品」の開発支援事業を実施し、本学研究者と企業、学生の連携による商品開発を行っております。
今年度は、「チャンプルースタディ 食べて学べるシマ野菜パン+スープセット」と、「石垣島のミルクと乳酸菌 のむヨーグルト」の発表を行いました。
「チャンプルースタディ 食べて学べるシマ野菜パン+スープセット」は、県内児童の野菜摂取向上と減塩を目的とした、かぼちゃポタージュとトマトカレー(レトルト)とシマ野菜パンのセット商品です。
地域連携推進機構の等々力英美客員准教授、本学学生、オキコ株式会社、沖縄ハム総合食品株式会社が連携し開発しました。等々力客員准教授は「県内児童の野菜摂取不足と食塩摂取過剰が長寿再生の課題となっており、チャンプルースタディ食育研究の成果を基にした本製品が、家庭への食育を通して沖縄の長寿再生に結び付くことを期待している」と述べました。パッケージデザインに携わった農学部修士学生の島袋康貴さんは、「管理栄養士を目指して勉強しており、その知識を当プロジェクトのデザイン作成等に活かせたことが嬉しい。多くの人に届き、普段の生活を見直すきっかけになってほしい」と述べました。現在、価格・発売日は調整中となっています。
「石垣島のミルクと乳酸菌 のむヨーグルト」は石垣島産のジャージー乳を、石垣島の自然界から採取された乳酸菌によって発酵させた風味豊かなヨーグルトです。農学部の平良東紀教授、本学学生、沖縄ミルククラウンが連携し開発しました。平良教授は「共同研究としては5年目となり、やっと商品として形になった。粘りが強く、クリーム分が多い「ジャージー乳」と爽やかな風味を持つ石垣島の乳酸菌を使用して、「美味しい」「ここにしかない」商品を目指して開発しました」と述べました。乳酸菌の研究と商品の試作に携わった農学部修士学生の熊谷拓哉さんは、「乳酸菌の生育調査や風味を出す作業では苦労があったが、完成まで辿り着くことが出来て嬉しい。石垣島の乳酸菌を使った発酵については、更なる研究を重ねて、論文発表等に繋げていきたい」と述べられました。価格は324円(税込)で、2019年8月から明治屋本店(東京)での販売を予定しており、オンラインショップや空港での販売も目指しています。
商品説明の様子
試食会の様子