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富山教授(工学部)らの論文が令和2年度土木学会論文賞を受賞しました

 本学工学部工学科(社会基盤デザインコース)の富山潤教授らが執筆した論文が、令和2年度土木学会論文賞を受賞しました。

 <受賞論文名>
飛来塩分環境下にあるコンクリートの表面塩化物イオン濃度評価式の検討
[土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)Vol.76, No.2, pp.98-108, 2020.]

 受賞者>
佐伯 竜彦(新潟大学)、富山 潤(琉球大学)、中村 文則(長岡技術科学大学)、中村 亮太(新潟大学)、花岡 大伸(金沢工業大学)、安 琳(京都大学)、佐々木 厳((国研)土木研究所)、遠藤 裕丈((国研)土木研究所 寒地土木研究所)

 受賞理由> 
 本論文では、日本各地の101か所において暴露試験を行い、供試体への塩化物イオン浸透量をコンクリートの表面塩化物イオン濃度に換算し、標高、風向、波エネルギーの影響を考慮したパラメータを用いることにより、地域によらず一律に表面塩化物イオン濃度を精度よく評価できる推定式を提案しました。本研究の成果は、塩害に対する合理的な耐久性設計に大きく貢献することが期待され、論文賞に相応しいと認められました。

 <富山教授からのコメント>
 本研究は、国土交通省新道路技術会議「道路政策の質の向上に資する技術研究開発」において採択された委託研究(代表:新潟大 佐伯竜彦教授)の一部として行ったものであり、また、土木学会コンクリート委員会 348塩害環境の定量評価に関する研究小委員会(委員長:新潟大 佐伯竜彦教授、幹事長:琉球大 富山潤教授)の活動の一環として行ったものです。また、暴露試験の実施では、構造物や暴露試験場の管理者に協力を頂きました。分析等については当時の学生や技術職員に協力頂きました。本受賞につきましても関係各位のご協力とご支援を賜ったものによるものと考えております。ここに記して心より感謝申し上げます。