お知らせ

琉球大学キャンパスにてシェアサイクルを活用した 新たな交通環境の創造による行動変容研究を開始

 琉球大学は、ENEOSホールディングス株式会社(社長:大田 勝幸、以下「ENEOS」)およびOpenStreet株式会社(代表取締役:大坂 宗弘、以下「OpenStreet」)と、新たな交通環境の創造による行動変容研究を実施するため、3者にて共同研究契約を締結いたしました。また、研究協力者として株式会社プロトソリューション(代表取締役社長:白木 享、以下「プロトソリューション」)を含めた4者により、琉球大学敷地内および大学周辺エリアにおいて実証実験を開始することをお知らせいたします。

■本共同研究における背景・目的

 琉球大学とENEOSは、オープンイノベーションの場を通じたワークショップなどを通じて交通渋滞の課題解決について議論を行ってまいりました。一方、電動アシスト自転車やスクーターといったモビリティのシェアリングサービスを提供するOpenStreetとENEOSは、将来のモビリティプラットフォームの構築に向けた協業を行っております。今般、交通渋滞問題の解決のためのモビリティのシェアリングサービスの活用に向け、ENEOSを通じて結びつきのある3者による共同研究が実現しました。
 本共同研究は、実証実験として自動車での通勤・通学によって慢性的に交通渋滞が発生している琉球大学敷地内および大学周辺エリアにおいて、電動アシスト自転車のシェアリングサービスを提供することで自動車通学率を抑制し、交通渋滞緩和に取り組みます。また、電動アシスト自転車に利用する電力を太陽光などの再生可能エネルギーで供給し、脱炭素社会の構築を目指します。

 実証実験には、沖縄県内においてOpenStreetが開発したプラットフォーム「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービス「CYCY(サイサイ)」を運営するプロトソリューションが研究協力者として参加します。プロトソリューションは、実証実験でも利用する「CYCY」の運営に加え、自転車置き場となるステーションや自転車などの設備維持管理を行います。
 琉球大学内に設置するステーションの一つには、琉球大学が設置する太陽光等の再生可能エネルギーで発電した電力を活用して、電動アシスト自転車へエネルギー供給いたします。また、OpenStreetが提供するシェアサイクルの利用データを分析することで行動変容研究を行い、今後の新たなモビリティの導入やステーションの設置場所検討などに利用いたします。ENEOSは共同研究全体の進行を管理し、関係者間の調整を行うことで、円滑研究進行に貢献いたします。
 4者は、社会課題を解決するサービスを創出することを通じて、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献してまいります。

■本共同研究が目指す社会課題解決 -SDGs-

<参考>
共同研究概要


※ 坂道も楽に走行できる電動アシスト自転車をステーションであればどこでも借りて返せるサービス。ステーションの検索から自転車の利用予約、決済までの一連の手続きをスマートフォンやパソコンで簡単に行うことが可能。

 

研究題目 新たな交通環境の創造による行動変容研究
研究目的および内容 琉球大学の新入生が自動車を持たなくても生活できる環境を整備することで、自動車通学率を抑え、大学構内および周辺の交通渋滞緩和に繋げる。シェアサイクルで利用する電力を再生可能エネルギーで供給し、脱炭素社会構築を目指す。
研究分担 ・ENEOS: 企画全体の進行管理、関係者間の調整
・琉球大学:交通データ取得、学生に対する告知、データ・行動変容分析、シェアサイクルへの再生可能エネルギー供給
・OpenStreet:シェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」(※)の提供、シェアサイクル利用データ提供
・プロトソリューション:「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルサービス「CYCY」の運営、自転車・ステーション等の設備の維持管理
研究実施場所

琉球大学および大学周辺およそ3kmエリア
(てだこ浦西駅を始めとする4箇所にステーション配備済、更に追加の可能性あり)