~2020年、琉球大学は開学70周年を迎えます。~
Island wisdom, for the world, for the future.
令和2年7月30日
琉球大学長 西田 睦
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数が県内・国内で再び増加していることから、去る7月22日に拡大防止への一層の注意をお願いするメッセージを出したところですが、その後も感染者増の勢いは強まりつつあり、改めてこのメッセージをお送りすることにしました。
この数日、一日あたりの新規感染者数が、県内においても全国的にも過去最高値を上回る日が続いており、感染の再拡大局面を迎えています。この状況に鑑み、本学では活動制限レベル※1を本日7月30日から「レベル2」に引き上げました※2。(【8月6日追記】8月1日から「レベル3」に引き上げました※4。)「感染しない・させない」ため、より一層の注意をお願いします。ウェブページには【要警戒】新型コロナウイルス感染症に関する注意事項(令和2年7月30日版)※3(【8月6日追記】【要警戒】新型コロナウイルス感染症に関する注意事項(令和2年8月3日版)※5)を掲載しましたので、こちらもご覧ください。
特に留意いただきたい点は、全国的に飲食店における会食の場等を介した感染の広がりが指摘されているということです。さらに、大学生における飲食を介したクラスターの感染例が、このところ多く確認されています。楽しく会話しながらの食事は、ヒト(ホモ・サピエンス)をヒトたらしめたものだという議論もあるくらい、人間の本質に関わる重要なものです。これをできるだけ控えようというのは、たいへん「非人間的」な要請だということになります。しかし、新型コロナウイルスに感染しない・させないためには、私たちは理性を働かせて、当分の間、3密を避けられない状態での、家族以外の多くの人との飲食を控えていかねばならないと思います。
まもなく前学期が終了します。慣れない遠隔授業、課外活動の制限、あるいは留学機会の消失などにより、学生の皆さんが思い描いたであろうキャンパスライフを送ることができなかったことを、たいへん残念に思います。
ところで、授業へのICTの活用は、じつは以前から積極的に進めようとしていたことであり、それがCOVID-19対応のために急速に進んだという面もあります。ICTの教育・学修への適切な活用は、アフターコロナの時代になっても重要であり続けるでしょう。そうした将来にまで活かすという展望のもとに、遠隔授業の不十分だった点、よかった点、伸ばしていくとよいと思える点などについて、大学にお伝えいただけるとありがたいです。いま本学では、前学期の授業評価アンケートを行っていますので、これを、皆さんからの意見やアイデアを大学に伝えていただく機会として有効に活用していただければ幸いです。
前学期が終了すれば夏季休業期間に入ります。島外への渡航、特に感染者数が増加している地域への渡航については、帰島してからの健康観察を徹底するなど、十分に注意を払ってください。学生の皆さんが、この夏の時期を健康に過ごされることを心から願っています。
※1 琉球大学新型コロナウイルス感染症拡大防止の活動制限指針(令和2年6月17日版)
※2 琉球大学新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた活動制限指針の変更(7月30日実施)について(通知)
※3 【要警戒】新型コロナウイルス感染症に関する注意事項(令和2年7月30日版)
※4 琉球大学新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた活動制限(令和2年8月1日実施)について(通知)
※5 【要警戒】新型コロナウイルス感染症に関する注意事項(令和2年8月3日版)
<新型コロナウイルス感染症に関するこれまでの学長メッセージ>
・新型コロナウイルス感染症拡大予防により一層の注意を ~夏本番を迎えるにあたって~(2020年7月22日掲載)
・学生の皆さんへの学長メッセージ ~6月を迎えるにあたって~(2020年6月1日掲載)
・新年度を迎えるにあたっての学長からのメッセージ ~新型コロナウイルスに打ち勝とう~ (2020年4月1日掲載)