城間ふみ桜(FUMIYO SHIROMA)

城間ふみ桜(FUMIYO SHIROMA)
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教育学部 学校教育教員養成課程 生活科学教育専修 卒業
城間ふみ桜さん (沖縄県出身)

2019年3月    教育学部 学校教育教員養成課程 生活科学教育専修 卒業
2019年4月  マニラ日本人学校(フィリピン)赴任
2021年4月〜 ジャカルタ日本人学校(インドネシア)赴任

琉球大学へ進学を決めた理由を教えてください!

高校時代に家庭クラブに所属し、高校生の食生活調査やお弁当レシピ開発などを行いました。その活動を通して、自分自身の生活を見つめ直し、生活を豊かにできる家庭科教育に惹かれました。

そこで将来、家庭科の魅力を多くの生徒に伝えたいと思い、沖縄県で唯一、家庭科教員免許が取得できる琉球大学への進学を志望しました。

 

大学在学中の思い出や印象深かった講義について教えてください!

在学中は、講義を受講するだけでなく、部活動に所属したり、海外インターンシップや海外短期語学研修にも参加したりと、充実した大学4年間を過ごしました。

【部活動】琉球大学トライアスロン部

大会に向けて、講義やアルバイトの合間をぬって、スイム、バイク、ランの3種目の練習に励みました。九州遠征やインカレ全国大会では、他県の大学チームとの合同練習や交流会を通して、全国に友だちの輪が広がりました。お台場での日本選手権に出場した際は、オリンピック候補選手らと共に競技できたことはトライアスリートとして光栄でした。

トライアスロン部 九州大会遠征(右端:城間さん)

【講義】

私は、特に沖縄県の伝統的な文化に関する講義が印象に残っています。
・衣生活領域…大宜味村にて、芭蕉布の繊維をはがすことから、コースター製作の全工程を体験しました。
・食生活領域…調理学実習では、日本料理、西洋料理、中華料理に加えて、琉球王国の宮廷料理も調理しました。
・住生活領域…自由設計では沖縄の気候風土に適した住まいを参考にして設計図をかき、模型を製作しました。

これらの講義を通して、地域の素材を活かした教材開発や授業実践の仕方を学ぶことができ、現任校でもインドネシアの素材を取り入れた授業作りにとても役立っています。生まれ育った沖縄の良さに改めて気づき、これまで以上に沖縄のことが好きになりました。

住生活学での模型製作(中央:城間さん)

【卒業論文】

3年次になると、ゼミに入り、卒業論文に取り組みます。研究を進める中で、壁にぶつかることもありましたが、教授の丁寧な指導とゼミ仲間の励ましもあり、書き上げることができました。さまざまな論文を探し出して読んだり、膨大なデータを統計したりと知識を高めるだけでなく、最後まであきらめない粘り強さ、精神面でも成長もできました。

時には、教授や先輩、後輩とご飯を作って食べたり、運動をしてリフレッシュしたりしながら楽しい時間を過ごせたのもいい思い出です。

 

就職活動と現在のお仕事について教えてください

大学4年次の時に、海外子女教育財団の説明会で、海外で教員として働いていた方の経験談を聞き、沖縄県で教員として働く前に、海外の日本人学校で経験を積みたいと思いました。

現任校では、中学校の家庭科教員をしています。家庭科の授業では、本校とマニラ日本人学校との食文化交流会を提案し、オンラインで実践することができました。日本人学校では、教科以外に現地理解教育を行います。たとえば、現地の人によるインドネシア語の授業や、民族芸能のレクチャーなど日本人学校ならではの教育活動があります。私も生徒達と一緒に、楽しくインドネシアのことを学んでいます。

日本人学校での勤務は、今年度(2021年度)で3年目になりました。大学卒業と同時に日本を離れ、不安もありましたが、この地で出会った児童生徒や教職員とともに、充実した日々を送っています。

インドネシアの伝統的な織物体験している様子

 

琉球大学を目指す学生へのメッセージをお願いします!

受験生のみなさんは、将来、何がしたいか、進路をどうしようかと悩むことが多々あるでしょう。そんな時は、興味のある分野に進み、追求していくと、視野が広がるとともに自分の可能性も広がると思います。

琉球大学では、学業だけでなく、サークルやイベントも充実しており、有意義な学生生活が送ることができます。ぜひ、琉球大学で素敵な学生生活を送ってください!