
DAY1|参加者による集合写真
令和8年8月11日(火)から13日(木)までの3日間、琉球大学数理・データサイエンス・AI教育推進室は、アマゾンジャパン合同会社 Amazon豊見城デリバリーステーションの皆様との共催により、産学連携イベント「再配達削減」アイデアソンを開催しました。本学の学生19名、教職員7名、アマゾン社員17名が参加し、データから再配達の現状を理解するだけでなく、実際の配送現場の見学・体験を通して課題を発見し、そこで得た気付きを新たなアイデアの創出につなげることを目的に、3日間のプログラムを実施しました。

DAY2|配送体験開始前の説明(新都心公園周辺)
初日は、令和4年8月に開設されたAmazon豊見城デリバリーステーションを訪問し、商品が利用者の手元に届くまでの配送手順や物流の仕組みについて、実際に勤務する社員の説明を受けながら見学しました。あわせて国土交通省が公表する再配達に関するデータも参照し、現場とデータの双方から再配達を捉える基礎的な理解を深めました。

DAY3|アイデアソン最終日の様子
2日目は、那覇市おもろまちの新都心公園周辺において、アマゾン社員と学生3〜4名のグループが、実際に利用者へ商品を届ける配送業務を体験しました。集合住宅では宅配ボックスが設置されていないことやオートロックにより建物内へ入れないことなど、「届けたくても届けられない」状況があることを知り、商品を届ける側の視点から「なぜ再配達が生じるのか」を考える機会となりました。
最終日は、これまでの学びと現場体験を踏まえ、学内でアイデアソンを実施しました。学生は3〜4名のグループに分かれ、各グループにアマゾン社員がメンターとして加わり、現場で感じた課題や日々の生活、沖縄ならではの地域性など、さまざまな視点から再配達削減のアイデアを検討しました。発表と質疑応答を経た参加者投票の結果、最も支持を集めたアイデアとして「Amazonスルー」が選出されました。これは専用のステーションを設け、利用者が車に乗ったままドライブスルー方式で商品を受け取るという、自動車への依存度が高い沖縄の地域特性に着目した、学生ならではの提案です。


表1|参加者アンケートにおける満足度 表2|他の学生への推奨度(0〜10点)
終了後のアンケート(回答14名)では、全員が「大変満足」または「満足」と回答し、「今回のアイデアソンを他の学生にも勧めたいと思うか」(10点満点)の平均は9.1点となりました。座学ではなく実体験を伴ったことで再配達を「自分事」として捉えられたことや、学生の意見を否定せずに深めてくれたアマゾン社員の姿勢を評価する声が多く寄せられました。
本アイデアソンは、令和8年4月からアマゾンジャパン合同会社の皆様と打合せを重ねて準備を進めてきたもので、企画段階から当日の運営、安全面に至るまで多大なご尽力を賜りました。学生は「物流の仕組みを知る」「現場を体験する」「課題を発見する」「アイデアを考える」「議論を通して深める」という一連のプロセスを経験し、実社会の課題を主体的に考える貴重な機会となりました。数理・データサイエンス・AI教育推進室では、今後も企業や地域との連携を通じて、学生が実社会の課題に触れ、データやさまざまな視点を活用しながら課題解決を考える実践的な学びの機会を創出してまいります。
「再配達削減」Amazonアイデアソンの詳細はこちら(9月1日公開 数理・データサイエンス・AI教育推進室ホームページ)