お知らせ

RETI2019シンポジウム参加について(報告)

 2019年4月29日~5月3日の日程で、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学及びラ・ラグーナ大学(共にスペイン・カナリア諸島)においてRETI2019シンポジウムが開催され、本学より大城肇特別顧問が参加しました。

 RETI(Réseau d'Excellence des Territoires Insulaires)は、島嶼国・地域の大学によるネットワークで、現在欧州、北米、中米、アフリカ、アジア等の28大学が加盟しています。本学は2011年に加盟し、2017年11月にはRETI2017 in Okinawaを主催しました。
 今年度のRETIシンポジウムは、「島嶼地域における文化間の対話及び社会的一体性の促進:Promoting Intercultural Dialogue and Social Cohesion in Islands」をテーマとし、シンポジウム前半をラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学(グラン・カナリア島)にて、後半はラ・ラグーナ大学(テネリフェ島)において開催されました。

 4月29日(月)にラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学において開会式が行われました。翌30日(火)は、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学海洋動物学研究者Prof. May Gómez Cabreraにより、「カナリア諸島における海洋生物学研究」と題した基調講演が行われました。引き続き、セッション1~3(1.観光と島嶼経済、2.海洋科学、3.島嶼地域の文学と言語)が開催され、主催2大学をはじめ、メンバー大学研究者や大学院生が研究発表を行いました。5月1日(水)には、エクスカーションでグラン・カナリア島内視察を行いました。

 5月2日(木)からはシンポジウム会場をラ・ラグーナ大学へ移し、まずラ・ラグーナ大学動物生態学研究者Dr. Natacha Aguilar de Sotoによるカナリア諸島の鯨の海洋生態学に関する基調講演が行われました。セッション4~6(4.観光、島嶼経済及びエネルギー、5.地域発展及び社会革新、6.島嶼地域の遺産、文化及び言語)では、研究者、大学院生等により各地域に関する研究成果が発表されました。

 5月3日(金)最終日は、メンバー大学学長・代表者と学生とのセッションが開催されました。セッションでは、RETIの将来的な活動について、学生からの意見や提案等があり、また学生ネットワークを活用した今後の活動について活発な意見交換が行われました。続いて、閉会式が行われ、その中でRETIネットワークへの顕著な貢献に対して、大城特別顧問及びMulholland会長に感謝状が贈呈されました。

 RETI閉会式終了後、ラ・ラグーナ大学及びラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学と本学が今年2月、4月にそれぞれ大学間交流協定を締結したことを記念して、両大学学長と大城特別顧問との記念撮影が行われました。
 本学では、第3期中期目標・中期計画で島嶼地域大学とのネットワークを活用した教育・研究連携を目指しているので、RETIネットワークを活用しながらアジア・太平洋地域から欧州、大西洋地域等の島嶼大学をつなぎ、多様な分野における教育交流や研究連携等の推進を目指します。

RETI2019開会式にて(ラス・パルマス大学)

セッションの様子(ラス・パルマス大学)

基調講演の様子(ラ・ラグーナ大学)

RETI2019閉会式での感謝状贈呈(ラ・ラグーナ大学)

ラ・ラグーナ大学学長との記念撮影

ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア大学学長との記念撮影