2023年8月22日(火)から8月29日(火)までの期間、台湾と本学の学生を対象に、「島嶼の環境と人権」をテーマとして琉球大学2023年度サマープログラムを開催しました。
本プログラムには台湾の交流協定校の5大学から学生11名、本学の学部学生10名、計21名が参加しました。
本プログラムでは、主要なコミュニケーション言語は英語とし、参加者を4つのグループに分け、講義及びフィールドワークを実施しました。プログラム初日、学生たちは英語でのコミュニケーションに少し不安を抱いているようでしたが、日が進むにつれて、会話にも笑顔が増え、積極的にグループワークなどに参加していました。
講義では、陸の環境、海の環境、観光、平和・ジェンダー・人権について学び、グループディスカッションをすることで、理解を深めました。フィールドワークでは、平和祈念公園やひめゆり平和祈念資料館を見学し、戦争の悲惨さや平和の大切さを学びました。また、海洋博公園の美ら海水族館と備瀬のフクギ並木を訪れました。備瀬のフクギ並木では、グループでフクギの幹の大きさなどを調査し、自然の保全について学びました。最終日は、本プログラムで学んだことをグループで英語にてプレゼンテーションを行いました。
本プログラムは、当初2020年度に開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大のため延期となり、日本への入国制限がなくなった今年度に開催することができました。引き続き、海外の学生には本学や沖縄の歴史、文化、自然環境等の関心を高めてもらうこと、本学学生には、異なる文化の人との共生・協働していく力を身につけることを目的に、来年度以降も開催します。
≪参加した学生の感想≫
(台湾の学生)めったにない機会だからこそ、「一期一会」の気持ちでこのプログラムに臨みました。日々努力を重ね、五感をフルに使い、今まで出会ったことのない沖縄のすべてを体験し、未知の喜び、「初めて」の感動体験の数々、そして、見知らぬ人から親しい仲間へと変化していった同年代のクラスメートとの友情は、どれも信じられないほど貴重な体験でした。人生で唯一の20歳のこの夏は、最も美しい思い出となりました。
このイベントで得たものは、私の期待をはるかに上回るものであり、学校もバックグラウンドも違う友達ができ、画面や教科書の中の言葉やイメージが現実になりました。沖縄の海がどれほど美しいか、沖縄の人々が本土の人々とどれほど違うか、沖縄の道や建物がどれほど魅力的か、沖縄の空がどれほどきれいか、現地に行って初めてわかりました。
琉球大学と台湾の学校の友好を深めるだけでなく、互いの学生がお互いを受け入れ、交流し、学び合い、より良い自分になることができるよう、今後も多くの学生がこのようなイベントに参加できることを心から願っています。
(本学学生)サマープログラムを通して自分に自信がつきました。自分の意見をハッキリ伝えることが出来るようになったし、言語的な面でも英語や中国語のスキルは大きく成長したと思います。人前での発表に対しても緊張はするけど、ワクワクを感じられるようになって成長したと実感しています。また、初めてこんなに長い期間英語漬けの日々を過ごしてみて、いかに自分の英語能力が不十分だと実感できたし、特にどんな部分が苦手なのか客観的に自分を分析する事ができました。このプログラムを通して、留学してみようと考えるようになったし、これからも異文化交流に挑戦してみたいと考えるようにもなりました。限られた人生の中で少しでもチャンスがあればこれからも勇気を出して積極的に参加してみようと思いました。サマープログラム楽しかったです!一生忘れられない大切な時間でした。
喜納育江教授のオープニングレクチャーの様子
講義「海の環境」の様子
備瀬のフクギ並木でのフィールドワークの様子