本学では7月29日、「琉球大学コアファシリティ構築支援プログラムシンポジウム~地方大学における研究基盤の在り方とは~」と題して、オンライン形式でのシンポジウムを開催しました。シンポジウムには全国各地から180名の関係者(大学・企業・省庁等)が参加しました。
第1部では宮崎大学産学・地域連携センター准教授の境健太郎氏、鳥取大学研究基盤センター准教授の森本稔氏、群馬大学機器分析センター准教授の林史夫氏、琉球大学研究企画室特命講師の青山洋昭氏による講演が行われ、地方大学である各校における研究基盤の運用体制や、各大学が構築した地域ネットワーク(「みやざきファシリティネットワーク」「とっとりイノベーションファシリティネットワーク」「りょうもうアライアンス」「おきなわオープンファシリティネットワーク」)における活動・連携状況について紹介がありました。
さらに第2部では、同じく4名の登壇者による総合討論が行われました。シンポジウムに先立ち実施した地域貢献型大学への研究基盤に関するアンケートの結果や、今回参加した4大学の研究基盤を構成している共用設備・機器の運用データ等を基に活発な議論が行われました。その中で、地方大学における共用設備・機器の運用は、学術成果の創出のみならず、地域振興や産学連携にも貢献しうることがデータから示唆されると共に、その貢献性を高めるためには技術職員の力が重要との意見が示されました。一方で、多くの地方大学では研究基盤の運用や設備・機器の共用化における課題として、整備財源や運用人材の確保・育成をあげており、その解決に向けた取組みが必要であることを確認しました。
最後にコアファシリティ構築支援プログラムの担当責任者である木暮一啓理事・副学長(研究・企画担当)から閉会の挨拶とコメントがありました。
本シンポジウムの議論も参考に、本学は沖縄のコアファシリティ化を推進し、地方大学のモデルケースを目指していく予定です。
<リンク>
・琉球大学コアファシリティ構築支援プログラムHP
講演者による総合討論の様子
挨拶・コメントする木暮一啓理事・副学長(研究・企画担当)