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小野教授(工学科・建築学コース)が第43回沖縄研究奨励賞(自然科学部門)を受賞

2021年12月10日、公益財団法人沖縄協会による第43回沖縄研究奨励賞の受賞者が発表され、本学工学部工学科(建築学コース)の小野尋子教授が自然科学部門の受賞者として選ばれました。小野教授は「沖縄本島内駐留米軍基地跡地利用計画に関する一連の地域提案型研究」が評価されました。贈呈式は2022年1月19日に那覇市のパシフィックホテル沖縄において、実施されます。

詳細はこちら【公益財団法人沖縄協会ホームページ

この賞は、沖縄の地域振興に貢献する人材を発掘し育成することを目的として、沖縄を対象とした優れた研究を行っている50歳以下の新進研究者に授与される賞です。小野教授は、宜野湾市や県などが主催する各種振興関連会議の数多くの専門委員を務めてきました。加えて、都市計画研究の立場から、長年軍用地の跡地利用に関する研究を行ってきました。研究成果は、軍用地の跡地利用を巡る諸問題の検討に活かされ、跡地利用計画や合意形成に貢献しました。また、返還前に立ち入って地下水位が計測できないため、返還前に緑地の広さと地下水がどれだけ必要かなどが具体化できないという課題に対し、琉球石灰岩台地における各湧水群の降水量と湧水量の関係をモデル化し、日流量変化を再現できるシステムを構築することで、基地内に立ち入らずに大規模緑地の配置計画策定が可能になりました。このモデルは学術的にも高く評価されています。
 これらの業績によって、受賞者に選ばれました。



基地の跡地利用計画案についてのフリップを手にする小野先生(背景ディスプレイ:小野
先生構築の地下水の日流量変化を再現できるシステム)