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琉球エアーコミューター(RAC)奨学金制度第1期生が本学を表敬訪問しました

 2021年12月2日、琉球エアーコミューター株式会社(RAC)がパイロット育成のために2018年度に創設した「運航乗務員養成及び奨学金制度」(以下「RAC奨学金制度」という。)に第1期生として採用された、前津壮臣さん(理学部物質地球科学科卒)と新城大輝さん(医学部保健学科卒)が約2年半の訓練課程を終え、同社の金城清典代表取締役社長と根間要取締役らとともに本学を表敬訪問しました。 
 本学からは、西田睦学長をはじめ、パイロットを目指す学生のサポートなどに取り組んでいる眞榮平孝裕教授(理学部)と小島肇准教授(地域連携推進機構)に加えて、第4期生の候補者として内定し、同制度では初めての女性となる伊良波樹乃さん(理工学研究科修士課程1年次)が出席しました。

 RAC奨学金制度は、沖縄の離島航空路線の安定的な運営を担う将来のパイロットを養成するため、航空操縦士資格取得に必要な訓練費用等を奨学金として貸与し、資格取得後、一定期間勤続した場合に奨学金の返還を免除する制度です。前津さんと新城さんは、奨学金制度第1期生として、RACが連携している崇城大学(熊本県)で飛行に関する訓練を経て、パイロット資格を取得し、今年9月にRACへの入社を果たしました。入社後の1年程はRAC社員としての基本を身につけるための研修期間として位置づけられており、現在は乗務員を支えるグランドスタッフとして様々な部署で経験を積んでいる2人ですが、来年の4月には副操縦士の資格取得を目指して訓練に入る予定とのことです。 
 前津さんは「父がエアラインパイロットであることもあり、幼い頃からパイロットを目指すと同時に沖縄のために貢献できる職に就きたいと考えていた。これからは沖縄の人々のため、そしてこれからパイロットを目指す学生のために頑張りたい」との決意を話していました。 
医学部保健学科出身の新城さんは「臨床検査技師を目指していたので、まさか在学中はパイロットの道に進むとは思わなかった」と話す一方、「将来的にはパイロットに憧れている沖縄の学生の力になりたい」と今後の抱負を語っていました。 

 RACの金城社長は「1期生の2人が訓練を終え入社出来た事は、パイロットになることが、決して夢ではなく、目標として努力した結果であり、社員全員で喜びを味わっている。パイロットを養成するという制度により2人が入社できたことは、西田学長をはじめ琉球大学の皆様のご理解とご支援がなければ本日を迎えることができなかった」と感謝の言葉を述べられました。 これに対し西田学長は「大変嬉しく思っている。2人には本制度による第一世代として頑張っていただき、今後も本学の後輩が続くよう協力体制を継続したい」と応じました。 


(左から)RACの根間取締役、金城社長、第1期生の前津さん、新城さん、
西田学長、第4期生の伊良波さん、眞榮平教授、小島准教授