2021年7月14日(水)に琉球大学の大学本部棟において、沖縄電力株式会社と琉球大学との脱炭素社会の実現に向けた産学連携に係る協定の締結が執り行われました。
本連携協定は本学と地域を代表する企業が連携することにより、人的・知的資源の交流と活用を図り、教育、研究等の分野において相互に協力し、SDGsの理念にも資する持続可能な脱炭素社会の実現に寄与することを目的としています。
なお、本件は琉球大学にとっては初の脱炭素に関する連携協定、沖縄電力にとっては初の脱炭素に関する「学」との連携協定となります。
式典では始めに、産学連携協定の目的やこれまでの連携事業の実績、今後想定される連携事業等の概要説明が行われました。続いて協定書を確認後、本永浩之 沖縄電力代表取締役社長、西田睦 琉球大学学長の二者による署名を行いました。
西田学長コメント
「本学と沖縄電力とは、これまでに社会課題の解決に資する共同研究や、卓越大学院 パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム(PEP)へのコンサルティング教員としての参画など、学部・組織を超えた連携を実施してまいりました。
また本学では、昨年2月に「SDGs推進室」を立ち上げ、学内で、あるいは地域と連携して、持続可能性に関わる様々な活動を行いつつあります。協定の目的である「持続可能な脱炭素社会の実現」は、そうした本学が高い関心を持って、進展を期待しているものです。
脱炭素に関する連携協定は、本学にとって今回が初となりますが、潜在的に広がっている様々な脱炭素の課題解決に向けた新たなテーマの発掘や、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献できる人材の育成、そして大学キャンパス内の再生可能エネルギー等の効率的な利用など、この連携協定を通じて積極的に取り組んでいきたいと考えます。」
【連携事項】
1. 持続可能な脱炭素社会の実現に関すること
2. 脱炭素の課題解決に資する新技術の創出に関すること
3. 脱炭素社会の実現に向けた教育の相互支援及び推進と人材育成に関すること
4. 再生可能エネルギー等の効率的な利用に関すること
5. その他、本協定の目的達成のために必要と認める事項
【想定する実施内容例】
1. 脱炭素の課題解決に資する共同研究・共同事業などの企画立案・実施
2. 共同研究・共同事業などの成果を地域社会へ還元
3. 琉球大学の学生のインターンシップ受け入れ
4. 沖縄電力からの外部講師の派遣、琉球大学におけるリカレント教育の実施
5. 脱炭素およびSDGsに関連する各種イベントへの相互参画
(左から)本永浩之 沖縄電力代表取締役社長、西田睦 琉球大学学長
連携協定締結式出席者での記念撮影