お知らせ

大学院生がアクチュアリー会資格試験に合格し準会員になりました

 令和3年2月16日、アクチュアリー会資格試験の結果が発表され、本学の理工学研究科数理科学専攻(修士2年次)の上原浩輔さんが基礎科目である生保数理と年金数理に合格し、アクチュアリー会の準会員となりました。また、理学部数理科学科(4年次)の上野秀介さんが生保数理に合格しました。
 アクチュアリーとは数学的手法を用いてリスクの分析および評価などをする職業です。アクチュアリーになるには日本アクチュアリー会(公社)が実施している資格試験に合格する必要があり、難関試験として知られています。

 上原さんはこれで基礎科目5科目すべて合格となり、本学では5人目のアクチュアリー会の準会員合格者となります。昨年度は崎濱将希さんが在学中の同会準会員になっており、これは本学では9年ぶりのことでした。
 なお、上原さんは生命保険会社から内定を得ており「今の時代、2000万円問題が関心を集めたように、老後資金を若いうちから考えなければなりません。そのため、若い世代でも加入したくなるような貯蓄性保険を開発し普及していきたいと考えています。」と目標を語ってくれました。

 また、上野さんは新年度から琉球大学大学院理工学研究科に進学予定です。「この度アクチュアリー試験の生保数理に合格することができました。今は結果が出てとても嬉しい気持ちです。しかしこの1年は明らかに試験に対して準備不足だったため、大学院に進学してからはこの反省を生かし先輩たちのように学生準会員を目指して頑張ろうと思います。」と意気込みを語ってくれました。
 昨年度、修士1年次で準会員になり生命保険会社から内定を得ている崎濱さん(修士2年次)は「アクチュアリーとしてこれまでに得た知識をより深め、社会的価値の高い商品を開発できるようになりたい。」との抱負を語っています。

 理学部数理科学科は2002年に、経済の国際化に対応できる人材の育成を目的とした「アクチュアリーコース」を立ち上げました。これは、県内の教育の一翼を担う教育機関として、沖縄県内のIT時代に対応した人材育成についての議論に対する具体的なビジョンを示したものです。コースの設立以来、大同火災海上保険(株)の協力のもと、学部・大学院を通したアクチュアリー教育を行ってまいりました。

 今後も、理学部数理科学科では数理科学分野の教育・研究をとおして現代社会に貢献できる人材の育成に努めてまいります。
皆様の益々のご支援をどうぞよろしくお願い致します。


(左から)合格を喜ぶ上野秀介さん(理学部4年次)、上原浩輔さん(理工学研究科 修士2年次)と崎濱将希さん(理工学研究科 修士2年次)


担当の杉浦准教授と合格者ら