お知らせ

令和元年度に係る業務の実績に関する評価の結果について

 令和元年12月23日付けで、国立大学法人評価委員会より公表された各国立大学法人等の評価結果において、琉球大学は、評定4項目(注1)のうち1つが「一定の注目事項」、3つが「順調」と評価(注2)されました。

注1:評定4項目
 ①業務運営の改善及び効率化、②財務内容の改善、③自己点検・評価及び情報提供、④その他業務運営
注2:評価結果は、1.特筆、2.一定の注目事項、3.順調、4.おおむね順調、5.遅れ、6.重要な改善事項の6段階

<評価結果の概況> 特 筆 一定の注目事項 順 調 おおむね順調 遅れ 重大な改善事項
(1)業務運営の改善及び効率化
(2)財務内容の改善
(3)自己点検・評価及び情報提供
(4)その他業務運営
「一定の注目事項」と評価された項目

◆業務運営の改善及び効率化に関する目標
①組織運営の改善 ②教育研究組織の見直し ③事務等の効率化・合理化

【評定】中期計画の達成に向けて順調に進んでおり一定の注目事項がある
(理由) 年度計画の記載9事項全てが「年度計画を上回って実施している」又は「年度計画を十分に実施している」と認められるとともに、一定以上の注目すべき点があること等を総合的に勘案したことによる。

令和元年度の実績のうち、下記の事項について注目される。

○ 事務系職員の資質向上及び能力開発を目的とした研修ポートフォリオの導入
事務系職員の資質向上及び能力開発を目的として研修ポートフォリオを導入している。
研修ポートフォリオは、研修履歴のほかに、ミッション・ステートメント(職員の自身における職員像や目標)を記述することで、職員が内省できる構成となっており、自身のこれまでを振り返り、将来を考察することができるとともに、ビジョン(理念)、ゴール(目標)、戦略(方法)を言語化することで自己認識を深め、各職員が最適なキャリア形成を考える一助となっている。

○ 組織の枠を超えた「首里城再興学術ネットワーク」の設立
令和元年10月に焼失した首里城の再建を多様な学術的視点から支援するため、学内外の研究者が参加する「首里城再興学術ネットワーク」を設置し、シンポジウムの開催、ポータルサイトの開設、現場視察と首里城関係者との意見交換会を実施している。また、令和2年度以降は、首里城再興に資する多様な研究活動を推進するため、学内公募型の研究プロジェクトを実施するとともに、復興に携わる関係者の取組や研究・教育に対する期待等、相互理解を図るためワークショップ等の開催を行うこととしている。

○ SDGsの達成に資する活動
SDGsの達成に資する活動推進を目的として、琉球大学SDGs推進室を設置し、沖縄県とのパートナーシップ協定締結や、研究者データベースにおいてSDGsの各目標に関連する研究の紐付けを行うなど、全学を挙げて取組を開始している。これにより、英国の「Times Higher Education」がSDGsの枠組により大学の社会貢献度を測る「THE大学インパクトランキング」では、SDGs4(質の高い教育をみんなに)において国内1位タイ、SDGs14(海の豊かさを守ろう)において国内6位、総合ランキングで国内20位タイとなっている。

【参考】第3期中期目標期間(平成28年度~平成33年度)に係る国立大学法人評価