宮平 政良(MIYAHIRA MASAYOSHI)

宮平 政良(MIYAHIRA MASAYOSHI)
019
法文学部 総合社会システム学科 卒業
宮平 政良さん (沖縄県)

2021年3月 琉球大学 法文学部 総合社会システム学科 卒業
2021年4月 東北大学 法学研究科 入学
2023年3月 東北大学 法学研究科 修了
2023年4月 農林水産省 入省

琉球大学へ進学を決めた理由を教えてください

 もともと公務員志望であったことから、大学では公務員に求められる法学的な素養を習得したいと考えている中で、琉球大学は法学分野のカリキュラムが充実しており、法学に関する基礎的な知識を体系的に学ぶことができる環境であったことから進学を決めました。

 また、専門的な分野のみならず、琉球大学ならではの地域特性を生かした講義を提供している点も魅力に感じ、琉球大学に進学することで幅広い教養を身に着けられると感じたことも進学を決めた大きな理由の一つです。

大学在学中の思い出や印象深かった講義について教えてください

【講義】
 大学3、4年時に所属していたゼミ(民法)での活動が特に印象に残っています。改正民法について改正の経緯や条文の趣旨などを詳しく調べる中で、民法の考え方に対する理解が一層深まったと感じています。また、他の方と報告内容に関する質問や意見交換を行うことを通じて、新たな気づきが生まれることもあり、ゼミでの活動は貴重な経験でした。ゼミの活動でお世話になった先生や仲間とは今でも交流があり、活動に参加してよかったと感じております。

【ハワイ研修】
 大学のプログラムの一環でハワイ研修に参加しました。研修では、英米法や環境法など日本国内で学ぶことができない法体系を学ぶことができ非常に貴重な経験になったと感じています。特に、米国では州裁判所と連邦裁判所があることや陪審員制度があることなど、裁判制度が日本と大きく異なっており、制度や裁判についての見方、考え方が大きく違った点はとても印象深かったです。

ハワイ研修(最前列の右から3人目)

 また、研修では他の大学の学生も参加しており、他大学の学生とのコミュニケーションが自分にとっての大きな刺激となり、その後、大学での学びや経験を積み重ねていくうえでの大きなモチベーションになったと感じます。

就職活動と現在のお仕事について教えてください

 琉球大学を卒業後、東北大学の大学院で公共政策に関する広範な知識を蓄える中で、より社会に大きなインパクトをもたらすことができる国の政策に関心を持つようになりました。特に、我々の生活基盤である食に関して、東北地方含め日本全国で農業が衰退しており食の安定供給に危機が到来している現状に強く問題意識を感じたことから、農業振興に関する政策に携わることができる農林水産省に入省しました。

農林水産省正面玄関にて撮影

 現在は経営局の協同組織課という農協系統組織の指導・監督を担当する課に配属され、企画法令係として課内の総括業務や法令業務を担当しております。入省1年目で課内業務の調整についてまだ慣れていない部分もありますが、上司や先輩から様々なことを教えてもらっており、大変でありつつも充実した日々を過ごしております。また、法令業務の際には大学時代に習得した法学的な知見を活かすことができており、大学での学びや経験が大きく役立っていると感じます。

琉球大学を目指す学生へのメッセージをお願いします

 琉球大学での4年間は学業、海外研修、学内行事など様々なことを経験させてもらい、それをとっても自分にとってかけがえのない貴重な経験だったと感じます。

 琉球大学では学生が様々なことに挑戦できる環境が整っていると思うので、皆さんもぜひ琉球大学で様々な経験を積んで、充実した学生生活を過ごしてほしいと思います。