お知らせ

令和7年度琉球大学附属図書館企画展を開催

 琉球大学附属図書館は、本学が所蔵する資料の公開や地域貢献の一環として毎年秋に学外企画展を開催しています。今年度は、10月1日から10月26日の期間で、豊見城市教育委員会との共催による企画展「琉大資料でつなぐとよみ・とみぐすくの今昔」を豊見城市歴史民俗資料展示室にて開催しました。

 「とよみ」とはオモロ語(沖縄の古語)で「名の鳴り響く」という意味の美称辞です。開催地である豊見城の由来であり、市内には「とよみ」を冠する施設が多く所在しています。この企画展では、附属図書館が所蔵する貴重書をはじめとする文化資源を通して、豊見城の多様な歴史につながることができる展示を行いました。附属図書館からは、豊見城市保栄茂に関する『おもろさうし』やペリー艦隊が豊見城を訪れた際の記録、芸能関係資料などを、博物館(風樹館)からはジュゴンに関連する資料を展示しました。また、豊見城市教育委員会からはウミガメやジュゴンの骨による蝶形骨器を展示していただきました。加えて、当館が今年度県内各地で開催した「戦後80年 沖縄戦×琉球大学」の移動展も兼ねており、豊見城・沖縄を様々な視点からつなぐ展示となりました。

 さらに、期間中には2回の関連イベントを開催しました。講演会「史料にみる近世の豊見城」(講師:本学人文社会学部教授 麻生伸一)では、人口や家畜頭数のデータから考える近世の豊見城の特徴、豊見城に流れる河川の水運、王国時代の橋の改修記念碑と首里城改修記録との比較など興味深いお話があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。ワークショップ「豊見城の沖縄戦とVRを活用した平和教育」(講師:本学教育学部准教授 北上田源)では、地図を使ったグループワークを通して、豊見城の沖縄戦の特徴について考え、講師や参加者同士の対話の中で理解を深めました。また、豊見城市教育委員会の担当者に豊見城市が進めるVR事業を紹介いただき、実際にVRコンテンツで戦前の豊見城を探る活動を行い、見て感じる学びの多い企画となりました。

本企画展の開催期間中、来場者からは「小学生も楽しんでいました」「貴重な資料を体系立てて学ぶことができました」など好意的な感想が寄せられました。また、企画展パンフレットのPDF版や展示解説動画は、附属図書館WEBサイトや公式YouTubeチャンネルにて引き続き公開しています。

展示会特設サイトはコチラ→https://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/info/18502/

講演会「史料にみる近世の豊見城」のようす

グループワークで盛り上がるワークショップ