お知らせ

「首里城再興学術シンポジウム2020」を開催しました

~2020年、琉球大学は開学70周年を迎えます。~
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 琉球大学では、首里城再興学術ネットワークの構築を進め、その活動の一つとして、今年度より4つの研究プロジェクトを開始しました。今回、その紹介を兼ねて令和2年10月10日(土)に沖縄県立博物館・美術館で第4回琉大未来共創フォーラム「首里城再興学術シンポジウム2020」を開催しました。本シンポジウムはコロナ禍への対応として、感染拡大防止に配慮した対面と同時オンライン配信のハイブリッド形式とし、来場者数は70名、動画再生回数は開催から1週間で800回以上、1ヶ月で1300回以上でした(琉球大学地域連携推進機構のYouTubeチャンネルで公開中)。

 シンポジウムは三部で構成され、多岐にわたる首里城再興に関する課題を解決するために、学生、県民、関係機関、地域社会、そして様々な分野の研究者を巻き込んだネットワークのあり方と学術的な活動について議論されました。

 第一部の基調講演「首里城 –平成の復元、令和の再興–」では、首里城復元に向けた技術検討委員会委員長の高良倉吉氏(琉球大学名誉教授)から、首里城復元のコンセプトについて、また、「首里城復興基本計画」に関する有識者懇談会座長の下地芳郎氏(沖縄観光コンベンションビューロー会長)からは、首里城復興に向けての現在の取り組みと課題について講演がありました。

 第二部の「研究プロジェクトの紹介」では本学研究者による講演があり、首里のまちづくりに関する研究が2件(小野尋子 工学部准教授、越智正樹 国際地域創造学部教授)、首里城瓦の製造技術の変遷に関する研究(平良渉 研究基盤センターポスドク研究員)および正殿に使用する県産木材の強度に関する研究(カストロ・ホワン・ホセ 工学部教授)の計4件が紹介されました。

 第三部「総合討論」では、木暮一啓 理事・副学長(企画・研究担当)をファシリテーターに「学術ネットワークの拡大に向けて」と題して、県外のみならず海外との連携、多くの学生の参加する活動、専門家と一般県民が話し合う場としてのネットワークのあり方などについて議論が交わされました。

 琉球大学は、学外連携や若い世代に繋げていく教育を充実させ、今後も首里城再興学術的ネットワークの活動を継続していく計画です。


シンポジウムの様子


YouTube動画公開中