中藤麻由子(MAYUKO NAKATOU)

中藤麻由子(MAYUKO NAKATOU)
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農学部 地域農業工学科 2014年卒業
中藤麻由子さん (岡山県出身)

2014年4月  沖縄県庁 入庁
      八重山農林水産振興センター 農林水産整備課 農業水利班 配属
2017年4月~ 南部農林土木事務所 農地農村整備班 配属

農地農村整備班として、沖縄本島や離島におけるスプリンクラーや貯水池の整備を担当。川が少なく、水資源が特に重要な意味を持つ沖縄で、島嶼性に適合した基盤整備を進めることで農業振興に繋げる。また、各農家の生産性や収益性を向上させることで、若年層の就農を促し、沖縄農林水産業の未来を陰ながら守り続けている。

琉球大学へ進学を決めた理由を教えてください!

昔から裸足で野山を駆け回り、食にも強い関心を持っていました。高校の修学旅行で初めて沖縄を訪れ、自然環境学習の一環として触れた気候や文化、農作物に強く惹きつけられたことをきっかけに、農業生産基盤について学べる地域農業工学科を選択。

生まれ育った岡山を離れることになるものの、両親共に私の意見を尊重してくれ「良いね」「一緒に行きたいよ」と、気持ちよく背中を押してくれました。

見知らぬ土地で、初めての一人暮らし。知り合いもおらず、ホームシックで消極的な時期もありました。しかし、「行動力」を自らのテーマに掲げ、経験の無かったバレーボール部にも入部。部活動や同じ学科の仲間、自分と同じく県外から来た同級生など、友人が次々と増えていき、すぐに沖縄の生活に馴染むことができました。

教授の勧めもあり、3年次終了時点でアメリカの農業研修プログラムに参加。オレゴン州の農場主宅にホームステイし、英語を学びながら農業実習生として仕事に取り組みました。私が配属された農場では、主に観葉植物を育てていましたが、南米から出稼ぎに来ている方々と共に汗を流す日々。仕事は厳しく、他の農場ではリタイア者も出るほどでしたが、1年にわたって英語と農業を身に付け、最後までやり遂げることができたことは自信にも繋がりました。

大学で印象深かった講義を教えてください!

1~3年生にかけ、地域農業工学科の既卒生による講義が豊富に用意されていました。県内外で活躍する先輩方のお話は、自らの将来像に重ね合う部分が多く、参考になることばかり。中でも、亜熱帯・島嶼性に適合した農林水産業の基盤整備を目標に掲げる沖縄県の仕事が印象に残り、講義がきっかけとなって自らの進路が決まりました。

就職活動について教えてください!

琉球大学は就職へのサポートが充実。公務員試験に向けた演習授業のほか、現業実習という2週間のインターンシップが授業に組み込まれるなど、自然と就職に向けた準備が整いました。

4年生の4月に日本に戻った私は、6月の公務員試験対策に集中。一次試験に合格後、小論文や集団討論といった二次試験に向けた練習もサポートいただき、自信をもって試験に臨むことができました。

琉球大学を目指す学生にメッセージをお願いします!

琉球大学を卒業した今、もっと勉強すれば良かった、もっと人脈を築いておけば良かったと、与えられていたチャンスをもっと活かすことができていたらなぁ、と思うことばかり。大学時代の取り組み次第で、人生は180度変わります。受講している授業が将来の何に、どう繋がるのかを意識することで、その授業がさらに活きた学びになると思います。

私自身、琉球大学に縁あって入学したことで沖縄が第二の故郷となりました。多くの方々との繋がりを通じて、沖縄に貢献したいとの想いで今があります。沖縄の自然や土と共に生きる農家の皆様のため、これからも真摯に取り組んでいきたいと思います。未来ある皆様が琉球大学での生活を思いっきり楽しみ、いつか夢と信念を持って共に活躍できる日を楽しみにしています。