比嘉良寛(YOSHIHIRO HIGA)

比嘉良寛(YOSHIHIRO HIGA)
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法文学部 総合社会システム学科 経済学専攻 2014年卒業
比嘉良寛さん (沖縄県出身)

2014年4月 株式会社沖縄銀行入行
2014年11月 株式会社Payke創業 取締役CFO就任
バーコードを読み取ることで、商品情報を多言語表示できるスマートフォンアプリを開発・運用。訪日外国人の消費行動をサポートすると共に、利用者のビッグデータを活用した新規ビジネスを展開中。県内初となるITスタートアップ企業の上場を目指す。

琉球大学へ進学を決めた理由を教えてください!

進学校に通っていたこともあり、漠然ながらも大学進学は当然と考えていました。両親共に琉球大学であり、かつ国立しか考えていなかったため目標は琉球大学一本。オープンキャンパスで壮大なスケール感に触れたこと、学校の先輩方が毎年数十名規模で進学していることも、魅力や安心感につながりました。

模試でDやE判定が出たことで本気になり、無事に現役で合格。沖縄において琉球大学に合格することは、沖縄の最高学府に合格したことを意味するので、合格の知らせを受け、親族をあげてのお祭り騒ぎとなりました。

高校時代に将来を見据え、学部や学科を選択することは難しいことですが、私自身は社会に出てからの指針となる知識を身に付けたいと考え、経済学専攻を選びました。

大学在学中の思い出を教えてください!

1~2年生はアルバイトと遊びに明け暮れ、不真面目の見本のような大学生活を送っていました。琉球大学には県内・県外出身者、海外からの留学生、夜間クラスの社会人と、幅広いバックボーンを持った方が通っており、多彩な友人からさまざまな刺激を受けました。

学生生活が大きく変化したのは、就職を意識するようになった3年生。琉球大学キャリア教育センターが主催する公務員向けガイダンスに参加した時でした。

公務員試験のための山積みの参考書を見て愕然。優秀な成績を収めて琉球大学に入ってきた学生と、スタートの出遅れた自分とでは知識勝負で勝ち目はなく、一般企業向けの履歴書にも紹介できる知識・資格がない。自らの将来と初めて本気で向き合った瞬間でした。

大学で印象深かった講義を教えてください!

変化の激しい現代において、数十年先まで安穏と歩める企業はないと感じていました。そのため、いかなる環境下でも生き抜ける「ゼロからイチを生み出すスキル」を身に付けたいと考え、3年生の時に「ベンチャー起業講座」を選択。ビジネスや起業、ブレストやプレゼンなどについて、具体的で実践的な知識を学びました。

授業の締めくくりとして「沖縄学生ビジネスアイディアコンテスト」に参加することになり、優勝賞金をすでに手にした気になって自信たっぷりのアイディアを提出。しかし、まさかの学内書類審査で落ちるという屈辱を経験。そこでバチンと心のスイッチを入れていただきました。そのおかげで、4年生で参加した同コンテストでは見事優勝。リベンジを果たすことができました。

就職活動について教えてください!

就職活動は一般的ですが、合同企業説明会などに参加することで企業のこと、仕事を通じて学べること、身に付くことを含め比較検討。経済学を専攻していたこともあり、社会システムや資金の流れが学べる沖縄銀行へ就職。

ネット銀行や他業種からの参入など、競争の激しい業界にあって自らを試してみたいという強い想いがありました。

現在のお仕事について教えてください!

「ベンチャー起業講座」で出逢った古田君と意気投合。沖縄銀行入行後も定期的に会い、さまざまなビジネスモデルを組み立てていました。やがて机上では物足りず、実際にビジネスを立ち上げることになり現在の株式会社Paykeを創立。

スマホアプリでバーコードを読み取り、各種商品情報を多言語表示できるサービスは訪日外国人客の適正な消費を支え、作り手の想いも消費者に伝達可能。また、利用者の属性や行動をビッグデータとして各企業へ提供することで、新商品の開発や企業資源の集約などに一役買っています。このサービスを世界中に広げると共に、数年以内の株式上場に向けて全力で取り組んでいます。

琉球大学を目指す学生にメッセージをお願いします!

琉球大学在学中は、講座やゼミ、ビジネスアイディアコンテストなどを通じ、数多くの経営者やビジネスマンとの交流の機会をいただきました。琉球大学は県内唯一の国立大学であり、知名度においては県内随一。沖縄経済界においてトップを走る方々など、琉球大学に通っていたからこそ出逢えた方も多く、社会を身近に感じられる刺激溢れる環境が琉球大学の魅力だと思います!