真中 太佳史(MANAKA TAKAFUMI)

真中 太佳史(MANAKA TAKAFUMI)
NO.26
医学部医学科 6年 真中 太佳史さん (茨城県出身・常総学院高校卒業)

医学部医学科 を選んだ理由を教えてください

 私はもともと東北大学医学部保健学科を卒業し、病院で臨床検査技師として勤務していました。業務を通して患者さんの診断や治療に関わる中で、病気の成り立ちや治療方針についてより深く理解したいという思いが強くなり、医学を体系的に学び直したいと考えるようになりました。
 そこで、大学卒業者が医学部に進学できる「学士編入学制度」の存在を知り、医師を目指す決意を固めました。もともと感染症に関する研究や業務に携わっていたこともあり、感染症研究に強みを持つ琉球大学に魅力を感じ、進学を志望しました。

あなたが思う(感じる)琉球大学の魅力を教えてください

 琉球大学の魅力の一つは、沖縄という地域特性を活かした学びができることです。医学部では離島・へき地医療を学ぶ機会が充実しており、私自身も夏休みに多良間島の診療所で実習を経験しました。そこでは、本島のように医療資源が充実した環境とは異なり、限られた設備や人員の中で医療を提供する現場を目の当たりにしました。一人の医師が地域医療を支える役割の大きさを実感し、医師という職業の責任と重要性について深く考える貴重な機会となりました。 
 また、琉球大学には「琉ラボ」という、起業や新たな事業創出に関心を持つ学生を支援するプログラムがあります。学部や専門分野の枠を越えて、多様な学生や社会人と交流しながら、自分のアイデアを形にしていくことができる環境が整っています。医療に限らず、社会課題を解決する視点や挑戦する姿勢を身につけられる点も、琉球大学ならではの魅力だと感じています。

熱中している研究や勉強、学業面で今後取り組んでみたい分野を教えてください

 私が現在最も熱中しているのは研究活動です。
 琉球大学医学部では、3年次に約3か月間研究に専念できる期間があります。私はその際、国際保健学の研究室に所属し、ラオスで母子保健に関する調査を行いました。現地では慣れない環境の中で蚊や腹痛に悩まされることもありましたが、地域の人々と関わりながら母子保健の現状や課題について考える経験は非常に貴重でした。日本とは異なる文化や医療環境に触れたことで、健康問題を医学的な側面だけでなく、社会的背景も含めて考える重要性を学びました。
 その後、沖縄県が全国と比較して若年妊娠の割合が高いという地域課題を知り、強い関心を持つようになりました。これまで母子保健の分野は女性が中心となって研究することが多い印象がありましたが、だからこそ男性である自分にもできることがあるのではないかと考えるようになりました。
 現在は、「若年妊産婦の学業継続の促進要因に関する質的研究」に取り組んでいます。若年で妊娠・出産を経験した方々や支援者へのインタビューを通して、どのような支援や環境が学業継続を支えているのかを明らかにしようとしています。研究を進める中で、当事者や支援者の声から多くの学びを得ており、教科書だけでは知ることのできない地域の実情や課題に触れられることに大きなやりがいを感じています。
 将来は医師として診療に携わるだけでなく、研究活動を通じて沖縄が抱える母子保健分野の課題解決にも貢献していきたいと考えています。

ラオスでの調査の様子(写真右) 

サークル活動や部活、アルバイトなど、学校が終わってからの過ごし方を教えてください

 授業や実習以外の時間には、主に子どもたちの学習支援活動に取り組んでいます。経済的な事情や家庭環境など、さまざまな理由で学校に通うことが難しい子どもたちに対して学習支援を行っており、勉強を教えるだけでなく、将来の進路や夢について一緒に考えることも大切にしています。子どもたちとの関わりを通して、一人ひとりが置かれている環境の違いや、教育機会の格差について考える機会を多くいただいています。
 また、学部4年次にはボランティア活動の一環として、琉球大学の見学・体験ツアーを企画しました。これは、さまざまな事情を抱える子どもたちに大学という場所を身近に感じてもらい、「自分も大学に進学できるかもしれない」と将来の選択肢を広げてもらうことを目的とした取り組みです。当日は大学生との交流やキャンパス見学を通して、参加した子どもたちに大学生活の雰囲気を体験してもらいました。
 こうした活動を通して、医療だけでなく教育や福祉の視点からも地域課題について考えるようになりました。今後も地域社会とのつながりを大切にしながら、自分にできる活動を続けていきたいと思っています。

琉球大学を目指す学生へのメッセージをお願いします

実習班のみんなと記念撮影(写真左端)

 琉球大学は、学生の「やってみたい」という思いを大切にし、その挑戦を応援してくれる大学です。私自身、医学の勉強だけでなく、研究活動や地域活動、子どもたちへの学習支援などさまざまなことに挑戦してきましたが、そのたびに先生方や職員の方々、多くの仲間に支えていただきました。
 また、琉球大学では自分の学部や専門分野にとどまらず、幅広い学びや経験を得ることができます。ぜひ受験勉強の先にある大学生活を楽しみにしながら、自分の「やってみたい」を大切にしてほしいと思います。
 そして、皆さんがご存じの通り、沖縄には美しい海や豊かな自然、おしゃれなカフェやレジャー施設など魅力的な場所がたくさんあります。勉強だけでなく充実した学生生活を送ることができるのも琉球大学の魅力の一つです。受験生の皆さん、ぜひ頑張ってください。