新村駿(SHUN NIIMURA)

新村駿(SHUN NIIMURA)
NO.002
医学部 医学科2年生 新村駿さん (沖縄県石垣島出身・八重山高校卒)

医学部 医学科を選んだ理由を教えてください

私が琉球大学の医学部を選んだ理由は、同じく琉球大学の医学部を卒業し、現在は開業医として活躍する父の影響です。「会うだけで元気になる」「話すだけで安心する」と患者の皆様から愛される父は、私にとって目指すべき理想の医師であり、そんな父の学び舎である琉球大学の医学部は、同じく私にとって憧れの存在でした。

また、母校の八重山高校で開催された琉球大学の大学紹介で聞いた説明の中で、「最先端の医療は他にもあるかも知れない。しかし、地域に根ざし、与えられた環境の中で沖縄の患者のために最善の医療を提供する」という言葉に共感したことも、琉球大学を選んだ大きな理由です。

あなたが思う(感じる)琉球大学の魅力を教えてください

他の大学医学部に比べ、琉球大学では1年生の早い時期から解剖実習などに触れることができ、経験値の面で大きなアドバンテージが得られると思います。もちろん、学びに比例してテストも早い時期から大変になってきますが、日々の成長を実感できています。

また、教授や生徒が優しく、誰とでも親しくなれるのも琉球大学の魅力。教える側と教わる側という壁もなく、距離が非常に近いように感じています。

熱中している研究や勉強、学業面で今後取り組んでみたい分野を教えてください

印象に残っているのは、昨年受講した高山先生が担当される神経科学という講義です。神経解剖と神経生理から成り立っており、大変興味深い内容ながらいずれも極めて内容が難しく、学生の間では「全講義中、一・二を争うハードさ」と、噂されるほど。そのため、並々ならぬ努力をもって取り組みました。

同級生とファーストフード店に集まっては夜通し勉強したり、24時間空いている文系総合棟で貫徹したりと、互いの知識を補い合い協力して知識習得に励んでいます。困難な課題が多いほど、仲間との絆がさらに深まります。

サークル活動やアルバイトなど、学校が終わってからの過ごし方を教えてください

陸上部に所属し、短距離と幅跳びに汗を流しています。昨年、西日本医学生体育大会の幅跳びで優勝を飾り、現在は連覇に向けて練習に励む日々。

また、友人と美味しいお店を食べ歩いたり、勉強の合間に「1時間だけ」と時間を定めてビリヤードを楽しんだり、自宅に集まってお酒を楽しんだりと、充実した毎日を過ごしています。医学生として学ぶことは膨大ですが、時間の管理方法を身に付けることで遊びや部活といった余暇も充実させることができると思います。

好きな授業や先生・教授について教えてください

石垣島出身の私にとって、周辺離島の医師不足や環境未整備は喫緊の課題であり、地域医療に強い興味関心を持っています。

離島での医療活動を想定すると、専門分野以外の知識・技術が求められることは日常茶飯事。そのため、「この授業が特に好き」と興味を集中させず、学べるうちに学べるだけ幅広い知識を身に付けておきたいと考えています。特定の分野に特化したスペシャリストではなく、患者の症状やライフスタイルなどを包括的に診られるゼネラリストを目指し、日々授業に向き合っています。

琉球大学に進学を考えている高校生へメッセージをお願いします

高校時代、医師と教師どちらに成るか進路を迷った時期がありました。親が医師で、兄も医学部へ進んでいたこともあり、流されるままに医師を目指しているのではないかと自問自答を繰り返しました。教師を選択して医師にならなかった自分と、医師を選択して教師にならなかった自分、どちらの方が後悔が大きいのか。そう考え、自分が心から目指すべき道を医師と決めて今があります。

たくさん思い悩み、真剣に将来と向き合うことで、自分自身にとって悔いのない選択ができるのだと思います。苦しい時もあると思いますが、真正面から自分と向き合ってみてください。

また、私は医師として地域医療や僻地医療で地域社会に貢献していきたいと願っています。人それぞれ得意分野は異なりますが、地域に根差した知識を身に付け、共に社会に貢献できる社会人になれるよう共に頑張りましょう。