知念 諒(RYO CHINEN)

知念 諒(RYO CHINEN)
NO.003
教育学部 音楽教育専修2年生 知念諒さん (沖縄県那覇市出身・那覇国際高校卒)

教育学部 音楽教育専修を選んだ理由を教えてください

音楽の教鞭をとる父の影響もあり、音楽に囲まれた環境で育ちました。4歳でピアノをはじめ、中学校からは吹奏楽部に所属しトランペットも加え、音楽に打ち込む日々。いつしか、父の背中を追いかけるように音楽教師への道を志していました。

県外進学も検討しましたが、将来的に沖縄で音楽教師として尽力したいとの想いから琉球大学へ。県内の小中学校で教育実習を行い、沖縄の学生特有の感情や心の機微に触れることが、沖縄で音楽教師をしていく上で大きな糧になると考えたからです。

あなたが思う(感じる)琉球大学の魅力を教えてください

音楽系や芸術系の大学へ進むと、その分野を学ぶ人々と過ごす時間が大多数を占めます。しかし、琉球大学では他学部の生徒と机を並べ、一緒に学ぶ機会が多く刺激になります。

授業においても、各学部の生徒が混在するようグループを組んで下さるなど先生方の細やかな配慮が感じられ、異なる価値観を持つ学生と多くの繋がりが持てるのが魅力です。

また、音楽分野では器楽や声楽、理論など、教育法を含めた講義が総合的に用意されており、将来の可能性が大きく広がるのも魅力だと感じています。

熱中している研究や勉強、学業面で今後取り組んでみたい分野を教えてください

4年生の終わりに卒業演奏がありますが、今がその曲決めの時期。

ロシアの作曲家スクリャービンのピアノ・ソナタ「白ミサ」の独創的で美しい神秘和音に心酔し、演目として先生に相談。かなりハードルが高いとアドバイスをいただいていますが、大学生活の集大成として成功をおさめたいと情熱を燃やしています。

容易なチャレンジではありませんが、生徒の意志を重んじてくれる教授陣のサポートを受けながら、技術向上に取り組んでいます。

サークル活動やアルバイトなど、学校が終わってからの過ごし方を教えてください

音楽棟内に練習ブースが完備されており、授業後も個人練習に日々励んでいます。

学外では、中学・高校時代に通っていた学習塾でアルバイトをしており、受付や保護者対応のほか、生徒たちのメンタルサポートにあたっています。勉強や将来への不安に耳を傾け、適切なアドバイスで背中をそっと押す。教師を目指す私にとって、中高生のリアルな感情に触れられる貴重な学びの場にもなっています。

好きな授業や先生・教授について教えてください

一年生から受講している総合舞台芸術では、先生のサポートを受けゼロからミュージカルを創作。音楽、歌、セリフ、ダンスはもちろん、構成や演出、舞台上のセットに至るまで全てを学生が担当。私はトランペットの演奏を担当していますが、来年はオーケストラの指揮を担当することが決まり、一般公演に向け仲間と共に真剣に取り組んでいます。

生徒が主体となって問題解決にあたるアクティブラーニングスタイルの授業が豊富で、各学部の生徒と協力し、時にぶつかり合いながらも解決策を導き出す中で、他者を受け入れる寛容の精神が身に付くと思います。

琉球大学に進学を考えている高校生へアドバイスをお願いします

総合舞台芸術のように、学生が主体となって悩み、協力して結果を導き出す講義も多く、学生同士の絆が強く生まれるのも琉球大学の魅力だと思います。人によって得意分野は異なりますが、身に付けた知識・経験をもとに、多くの人に幸せを与えられるよう共に頑張りましょう。

琉球大学には専門性に長け、幅広い知見をもつ先生方がたくさんいらっしゃいます。失敗を恐れず前向きに挑戦すれば、きっと多くの先生方がその挑戦をサポートし、想像もできないような体験に繋がると思います。