PROFILE

1972 京都大学 農学部 水産学科 卒業
1977 京都大学 大学院農学研究科 博士課程単位取得退学
1980 琉球大学 理学部 海洋学科 助手
1991 カリフォルニア大学 バークレー校 分子細胞生物学科 客員研究員
1992 琉球大学 理学部 海洋学科 講師
1996 福井県立大学 生物資源学部 教授
1999 東京大学 海洋研究所 教授
2007 東京大学 海洋研究所 所長
2013 琉球大学 理事・副学長
2019 4月より 琉球大学 第17代学長 就任

【学位】

農学博士(京都大学)

【専門】

海洋生物学、分子進化生物学

【主な受賞】

生態学琵琶湖賞(1998)
日本水産学会賞進歩賞(1999)
Artedi Lecturer Award(2005)
日本進化学会賞(2010) など

【主な学会活動・社会活動】

日本魚類学会 会長
日本学術会議 連携会員
国立大学共同利用・共同研究拠点協議会 会長 など

【所信表明】

学長就任挨拶

学長からの挨拶

~これから入学する皆さん・在学生の皆さんへ~

→ENGLISH Version here

琉球列島の沖縄に立地している琉球大学は、他地域の大学にはない特色にあふれています。その魅力ある特色の筆頭に挙げられるのは、何といっても陸から海へと広がる亜熱帯の自然環境です。沖縄島北部の山原(やんばる)や西表島の森林生態系、マングローブ生態系、サンゴ礁生態系を思い浮かべてください。本学がいかに豊かな自然に囲まれているかがわかるでしょう。

また、島嶼(とうしょ)という地域的特性の中で育まれた沖縄の歴史や文化も非常にユニークです。地理的にアジア・太平洋地域の要ともいえる位置にある琉球列島は、多くの国々と盛んに交流してきた歴史を有しています。琉球大学の教育・研究には、異なる言語や文化をもつ人々との交流を通して沖縄という地域が体得してきた知恵が活かされています。

本学は、この地域の人々の熱望により、戦後間もない1950年5月22日に首里城跡地に開学しました。そして、米国における「ランドグラント大学」のひとつであるミシガン州立大学の教授陣の協力を得て、「ランドグラント大学」のもつ「地域に根差し、地域のために」という精神を強く受け継ぐ大学として成長を遂げました。このような成り立ちにも、国際性と地域性を併せもつという本学の特色がよく表れています。

こうした特色は、琉球大学の教育・研究における強みとなっています。本学は、7つの学部、9つの大学院研究科、そして附属病院などを擁する総合大学として、基礎的な研究から社会に直接貢献する研究まで、幅広い研究に取り組んでいます。とりわけ、地域特性を活かした生物多様性研究、海洋科学・島嶼地域科学研究、健康長寿科学研究、琉球・沖縄文化研究などの分野における成果は、世界的にも注目されています。これらに代表されるオリジナルな研究に基づく教育こそ、学生の皆さんが深い学識と豊かな人間性を培い、地域や国際社会で活躍する人材として育つために不可欠であると私たちは考えています。

琉球大学のもう一つの魅力として、学生と教員の距離がとても近いことが挙げられます。ここには沖縄の「ゆい(結)」の精神が表れているように思われます。知的探究心にあふれる学生と、そうした学生の熱意に応える指導を目指す教員との親密な関係は、本学ならではのユニークな学びの機会を、さらに有意義なものにしてくれるでしょう。

本学は、建学の精神である自由平等・寛容平和を継承・発展させた3つの基本理念、すなわち「真理の探究」「地域・国際社会への貢献」「平和・共生の追求」のもと、「地域と共に豊かな未来社会をデザインする大学」でありたいと願っています。そして本学の強みを活かし、「アジア・太平洋地域の卓越した教育研究拠点となる大学」であることを、目指しています。

その目標を実現するために、例えば、国境を越えた100以上の協定大学との交流、独自の基金による留学生派遣・受け入れなど、多彩な国際プログラムを充実させています。これらの制度を活用して知識を深め、実践を通して力をつけた卒業生たちは、県内、国内だけでなく海外にも活躍の場を拡げています。

これから入学する皆さん、そして在学生の皆さんには、本学の魅力を最大限に活かした学びを通して、これからの社会で大いに活躍する力を身につけていただきたいと思います。皆さんがそれぞれの目標を達成できるよう、琉球大学は一人ひとりを精一杯サポートしていきます。

2019年4月1日

琉球大学学長
西田 睦