琉球大学は、世界市民を養成する大学へ。
他の国立大学とは異なった歴史を持つ本学では、沖縄をはじめ本土各地の学生、アジアを中心とした外国より留学生が集うなど多様な人材が集まる場所となっています。
世界へ拓かれ、沖縄と世界の「津梁※(架け橋)」となる人材を輩出できるよう、学士としての質を保証するため、グローバル・シティズン(21世紀型市民)を養成するための教育プログラム(琉大グローバル・シティズンカリキュラム(URGCC))を平成24年度から導入する予定です。
※ 沖縄には、「万国津梁の鐘」(1978年に国指定の重要文化財として指定され現在県立博物館にて保存)があり、「万国津梁」とは、
  世界を結ぶ架け橋の意味で広く使われています。
新里 里春 Rishun Shinzato
琉球大学理事 副学長(教育・学生・評価担当)
医学博士 臨床心理士
琉球大学では、平成24年度から学士課程教育の質の向上を目指して「琉大グローバルシティズン・カリキュラム(以下、URGCC)」を実施します。
具体的に言えば、これまで日本国内の大学で一般的であった、教員が教壇から一方的に教え、学生はひたすらノートを取って暗記する…というような受動的な教育ではなく、学生が自ら課題を設定し、考え、そして問題を解決する能動的な学習方法です。
実は琉球大学では、開学から17年間にわたり、米国のミシガン州立大学の指導のもと「リベラルアーツ(幅広い教養を身につけながらリーダーシップを発揮できる人材を育てる)」型の教育を行っていました。いわば「URGCC」とは、琉大が元来持っていた理念を体系化したカリキュラムといえるでしょう。
「URGCC」には大きく分けて7つの学習教育目標があります。1つは自分で計画を立てて行動する自己管理の力を身につける「自律性」。2つめは社会人にふさわしい素養・資質を身につける「社会性」。3つめの「地域・国際性」は地域の歴史や文化、自然を学びつつ世界の平和や人類と自然の共生を担う国際性を養うことを目的としています。4つめは自分の考えや意思を明確に表現できる「コミュニケーション・スキル」。5つめの「情報リテラシー」とは、本やネット、メディアなど幅広い分野から情報を集め、それらを分析、精査して正しく活用する力を指します。6つめは、これまで獲得した知識や経験を活用して問題にあたり、正しく解決する「問題解決力」。そして最後の7つめである「専門性」。これは、専攻する学問分野における思考法や知識を体系的に見つけること。これはずっと行ってきたことですね。
「URGCC」を一言で表すのなら、「自己管理型の学習」。自ら目標を設定し、自ら学び、そして自己評価を行います。これらを行うことで、学生の皆さんには社会の即戦力となる人材となってもらいたい…そう考えております。
本カリキュラムは学生、そして指導教員にとっても大きな挑戦といえます。ともに学び、高め合う大きなチャンスといえるでしょう。