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HOTな研究(9)

2011/03/29

「進化という窓から昆虫の不思議な生態に迫る」 辻 瑞樹(農学部教授)
辻 瑞樹教授の顔写真
ポスドク配属予定のベノワさん(右)と
琉球大学農学部亜熱帯農林環境科教授
辻 瑞樹(ペンネーム:辻 和希)
Eメール: tsujik(at)agr.u-ryukyu.ac.jp
※(at)は@に変換してメールを送ってください。

研究タイトル : 「進化という窓から昆虫の不思議な生態に迫る」

研究概要(昆虫には謎がいっぱい) :

熱帯・亜熱帯の陸上で最も繁栄している動物でもあるアリやシロアリがもつ「社会」がいかに進化したのか。個体としてはちっぽけなこれらムシが群れで大きな力を発揮できるのはなぜだろう。恐ろしい外来アリの侵略を阻む抜本的方法はないか。アリを参考に共同作業ロボットが作れないか。熱帯にはチョウや熱帯魚などの派手な色彩を示す動物が多いのはなぜか。これら生態学的な諸問題に取り組むべく、沖縄の豊かな生物多様性を活かした研究を展開しています。

研究と社会の関わり(「ただの虫」でも役に立つ) :

日本で昆虫といえば沖縄。亜熱帯気候に属する沖縄県は、ヤンバルテナガコガネやコノハチョウなど、マニアでなくても一度は聞いたことがある珍しい昆虫たちの宝庫です。その一方で、ウリミバエの例をみるように害虫の被害に遭いやすいのも沖縄の特徴です。その昆虫について深く知ることは、害虫防除や観光・遺伝子資源である希少種の保護につながるだけでなく、文化の発展につながります。

研究の先にあるもの(昆虫は我々を映す鏡?) :

昆虫の不思議な生態に興味を持ったのは、単純な好奇心からですが、動機を深く突き詰めると、それは心の底にある私たち自身を知りたいとの思いと関係するのではと最近考えるようになりました。勤勉そうなアリやシロアリの社会生活や、「イケメン」ウリミバエの雄がする羽音で雌への求愛行動の裏には、我々自身を映す論理があるのかもしれません。


末吉公園でフールド調査(アリ採集)


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