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「天体観測を通して学ぶ宇宙」を開講しました。

2011/09/09掲載

国立天文台との連携による共通教育自然系科目「天体観測を通して学ぶ宇宙」が今夏も開講されました。この科目は、西原キャンパスでの4日間の座学、及び、石垣島にある同台の研究施設「石垣島天文台」・「VERA石垣島観測局」での4日間の観測実習を通して、宇宙を身近に感じ、宇宙を学ぶものです。同台との協力協定が締結された2年前から開講されており、今夏が3回目となります。例年、定員の2倍近くの受講希望者が初回の説明会に集まるほどの人気があり、また、理系よりも、法文・観光などの文系学生が多く受講しています。

座学では、宇宙の構成、電波で見る宇宙、月探査機「かぐや」が明らかにした月の素顔、太陽系形成史のなどのテーマについて、同台の先生方によるわかり易い講義がありました。石垣での実習では、口径105cmの光学望遠鏡「むりかぶし」(九州・沖縄地区で最大)を使った天体観望、デジタル写真撮影、撮影された画像データの処理・解析による写真の合成処理などを体験しました。また、電波観測については、電波望遠鏡を実際に自分たちで作り、その性能を評価すること、また口径20mのVERA電波望遠鏡の見学(実際にパラボラアンテナに登って)や、天の川銀河の電波星観測による水メーザーの検出などを体験しました。

今年は特に天気に恵まれ、観測の合間には、沖縄島中南部ではなかなか見ることのできない天の川など、素晴らしい星空の観望を楽しむことができました。石垣島は北緯24度付近に位置するため、年間を通して全天88星座のうち84星座を見ることができます。夏の夜の星空の定番「さそり座」は、日本の他の地方では南の空を低く這うようにして出没しますが、石垣島では南の空高くせり上がっている様子が観察できます。

今回も、国立天文台の他、地元石垣島のNPO法人「八重山星の会」の支援を頂いて、この授業を行うことができました。関係各位に感謝します。

2年前にこの授業を受講した地学専攻学生のうち5名が、卒業研究のテーマとして天文分野を選択し、現在、石垣島の施設での観測を行っています。今後も、学生のニーズに応えるべく、天文分野の充実に取組んでいきます。

(文責:理学部教授 松本 剛)

「むりかぶし」による光学目視観測実習。
「むりかぶし」による光学目視観測実習。

「むりかぶし」による「子持ち渦巻き銀河」の写真撮影。撮影の際は別室から望遠鏡を制御する。
「むりかぶし」による「子持ち渦巻き銀河」の写真撮影。
撮影の際は別室から望遠鏡を制御する。

手作り電波望遠鏡による電波観測。電波なので昼でも観測できる。
手作り電波望遠鏡による電波観測。電波なので昼でも観測できる。

小型天体望遠鏡実習。望遠鏡の構造、組立の手順、設置の方法などを学習。
小型天体望遠鏡実習。
望遠鏡の構造、組立の手順、設置の方法などを学習。

最後に全員で集合写真。
最後に全員で集合写真。