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改革について

2015年12月24日 掲載


このところ、大学や教育に関して「改革」という言葉が付いて使われるケースが目立ちます。大学改革、教育改革…。「改革」の英訳は、reform またはreformation、あるいは reorganize または reorganization です。「re-」が付いていますので、これまで存在しているものの形を変えるという含意があるようです。

大学改革の他、「-改革」の例を列記してみましょう。思いつくだけでも、宗教改革、農地改革、経済改革、租税改革、構造改革、年金改革 etc.があります。改革には、改革を行う人である改革者が必要であり、その青写真である改革案も必要です。改革を進めるためには、改革運動も必要かもしれません。

私の考える「改革」は、物事が「存在」する中心に、他の要素と並んで「改革」が元々含まれている、しかも一つの”改革”には3つの改革が付随するという解です(例えば、教育改革であれば、カリキュラム改革、組織改革、意識改革が必要でしょう)。改革とは、現在の位置における成果に応じて、即応的に思考し実行していって、新たな成果を引き出す営みだと言えます。もちろん、改革を行うには、摩擦が生じます。格差が広がる場合もあり、負の側面を有することも否定できません。その一つの例を挙げてみます。

隣の中国が社会主義経済から市場経済へ移行し、今日の経済発展を実現したのは、改革開放政策であることは周知の通りです。社会主義的な人民公社による生産責任体制等を「改革」する一方、先進諸国に市場を開放する政策によって、世界第 2 位の経済大国に成長したのが中国にほかなりません。同時に、急速な経済発展の過程で貧富の格差や都市・農村の格差の拡大や環境汚染の深刻化などの弊害も生じています。そのような改革開放政策を始めたのが、4 つの近代化を掲げた鄧小平国家主席であったというわけです。

出典が新約聖書である「新しい葡萄酒は新しき革袋に入れよ」という言葉がありますが、この言葉は社会変化による新しい考えやニーズに対して、それに相応しく組織や体制を改革せよ、という意味に聞こえます。技術革新やボーダーレス化の進展によって、地域社会や国際社会は日々変化していきます。私たち大学は、そのような変化に対応するだけでなく、社会そのものを先導していけるよう自ら変革していかなければ、取り残されてしまいます。2050 年の本学の創立 100 周年に向けて、大きく飛躍するために、あるいは生き延びるために、よりよい改革を進めていきましょう。