お知らせ

低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の紛失について

 この度、本学千原団地環境安全施設内「PCB廃棄物保管場所」において、特別管理産業廃棄物として処分すべき低濃度PCB廃棄物が紛失したことが判明しましたので、概要について以下のとおり報告いたします。
 関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけすることになり、心からお詫び申し上げます。
 琉球大学としては、今後このような過ちを起こさないよう、発生防止に努め、より一層の安全管理対策を講じてまいります。

1.経緯
 琉球大学環境安全施設内「特別管理産業廃棄物PCB廃棄物保管場所」に平成26年5月に収集し、ビニル袋に梱包の上ドラム缶内に保管されていると認識していた低濃度PCBが付着した使用済み実験試薬容器等がない事が令和元年10月9日に判明しました。その後、保管場所の再点検、一次的に置かれた可能性のある場所の点検、当時の関係者へのヒアリングを実施しており公表までに期間を要しました。
 なお、本件判明後保管状況の再点検を行い、本件を除く低濃度PCB廃棄物については全て所在の確認ができております。

2.紛失した低濃度PCB廃棄物の概要
・実験で使用した研究用試薬で、ビニル袋に入れ保管していたもの2点
①  使用済みサンプル管(容量5ml程度×2本)
②  使用済みバイアル空瓶(容量2ml程度×12個)
詳細は<別記>参照

3.環境等への影響
・PCBは沸点が高い(325℃以上)ことから、大気への放散はないと考えられます。
・水にも溶けにくい性質です。なお、本学が実施している水質検査結果では、生活・実験排水系を公共下水へ排水する圧送ポンプ場及び大学構内の雨水が流入する千原池においてPCBが検出されたことはありません。(生活・実験排水系 年4回、千原池 年1回検査を実施)
・紛失したPCB廃棄物を受入した平成26年から現在までに、人体及び環境への被害等は確認されておりませんが、引き続き注視してまいります。

4.今後の対策
 再発防止に向けて、以下の項目を実施してまいります。
・PCB廃棄物の保管記録を徹底します。具体的には日付、搬出・収集担当者氏名、個数、重量等の確認を複数の者で行い、写真での記録も残しておきます。
・PCB廃棄物の収集は「PCB廃棄物保管場所」のみで行います。
・「PCB廃棄物保管場所」への運搬は、安全な容器に入れ、内容物がわかる様に明示し実施します。
・保管状況及び保管場所の点検を毎年度確実に実施します。
・保管しているPCB廃棄物は、早期処分を図ります。

 

<別記>

■紛失した低濃度PCB廃棄物の概要

①  使用済みサンプル管
・サンプル管の数:2本
・サンプル管の大きさ:全長130mm程度
・サンプル管の状態:PCB試薬付着
・PCB濃度:2.1mg/kg


②  使用済み バイアル空瓶
・バイアル瓶の数:12本
・バイアル瓶の大きさ:容量2mL程度
・バイアル瓶の状態:PCB試薬付着
・PCB濃度:15mg/kg

(上記①②のPCB含有推定重量)
受け入れ時の総重量から容器等の重量を差し引きいて内容物の重量を算出し、PCB濃度よりPCB含有重量を推定しました。なお、検査機関によるPCB濃度分析時に使用された検体容器がそれぞれに同包されていました。

①  使用済みサンプル管【 受け入れ時の総重量:41[g] 】
・サンプル管推定重量:約14.5[g]× 2本
・PCB分析用検体容器推定重量:約8.8[g]
・ビニル袋重量:約3[g]
内容物重量    : 41[g]-(14.5×2本+8.8+3)[g]= 0.2[g]
PCB推定重量: 0.2[g]×2.1/1000[mg/g]= 0.00042[mg]

②  使用済みバイアル空瓶【 受け入れ時の総重量:38[g] 】
・バイアル瓶推定重量:約1.85[g]× 12本
・PCB分析用検体容器推定重量:約8.8[g]
・ビニル袋重量:約3[g]
内容物重量    : 38[g]-(1.85×12+8.8+3)[g]=4[g]
PCB推定重量: 4[g]×15/1000[mg/g]= 0.06[mg]

 よって、本件における含有PCB総重量は、0.00042[mg]と0.06[mg]の合計0.06042[mg]と推定されます。

参考
・高濃度PCB:5,000mg/kgを超える物  ・低濃度PCB:0.5mg/kgから5,000mg/kgまで