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津波レーダーの開発 中部電力などで運用開始を目指し 愛媛大、関西大、名古屋大学と共同研究

2017年01月30日掲載


本学工学部電気電子工学科 藤井智史教授の面的リアルタイム津波観測技術(津波レーダー)の開発が、実用化に向けて最終段階を迎えています。

従来、観測機器を海上や海底に設置し、水位変動を「点」で観測する解析法が主だったが、藤井教授は陸上にレーダーを設置し、広い範囲を「面」でとらえる新たな津波レーダー技術の開発やリアルタイムで観測できる要素技術、津波シミュレーションとの連携技術の開発を目指し、愛媛大 日向博文教授、関西大学 高橋智幸教授、名古屋大学 富田孝史教授らと共同で研究を進めています。

陸上に設置するレーダーはメンテナンスがしやすく、津波警報の信頼性の向上、住民の避難や救助、津波の減衰状況の把握の向上が望めます。さらに、現在関東以西を中心に全国40箇所に設置されているレーダーを70箇所まで広げれば、国内の沿岸部全域を網羅でき、南海トラフ巨大地震に伴う巨大地震を見据え、中部電力などで実用化に向け研究が進められています。

藤井教授は「南海トラフの30年以内の地震発生確率は88%と言われており、巨大地震が起きると、浜岡原発では20メートルを超す津波が想定されています。電力会社や自治体の防災担当者らと実用化に向けて取り組んでいきたい」と述べています。

津波観測開発用のデータを得るための海洋レーダの写真(和歌山県に設置)

津波観測開発用のデータを得るための海洋レーダの写真
(和歌山県に設置)

海洋レーダの原理図

海洋レーダの原理図