新年おめでとうございます。昨年は東北地方の大災害、さらに他の国々でも水害や地震などの災害が起こり私どもの生活や活動に様々な影響がでました。そのうえ日本国内では年金や消費税といった景気の悪化をさらに助長しそうな問題があります。大学には運営交付金の削減や職員給与の大幅削減など存亡にかかわる事態が起りつつあります。しかし、私どもの大学は皆様の努力により概算要求により多くの資金を獲得していますので額面上は軽微な減少にしかなっていません。他方、私どもの大学では所得がかなり低いご家庭の学生が多いことから種々の支援をいたしていますが、その努力が認められ昨年は5000万円、今年は1億円ほど多く補助をいただきました。大学附属病院には自家発電装置を入れるように予算がつきました。
各学部・部局の活動を少し触れますと、法文学部ではヒトの移動に関する研究で多数の業績を本にまとめ出版されています。教育学部は教員免許について様々な問題を検討され、大変な努力をされています。観光科学部は新しい学部として発展されています。理学部はインドネシアの大学2校とダブルディグリーを行うことになりました。工学部は3学科がJABEEの審査を受けられたこと、さらに韓国の大学及び沖縄の大学院大学などとの交流を進められました。農学部は研究科の改組を行い、国際農学プログラムを立ち上げるなどを行っています。医学部はシミュレーションセンターやPETセンターを設置することなどと、沖縄で頻度の高い疾病の研究などを通じ県内の医療の高度な発展を担っています。さらに、熱帯生物圏研究センターは多数の科研費を獲得されています。国際沖縄研究所は概算要求により教員1名の純増と振替1名により2名の定員を配置し「新しい島嶼学の創造」や「沖縄におけるジェンダー学の理論化と学術的実践」など様々な研究活動を行っています。島嶼防災研究センターは、スーパーコンピューターの導入を行います。図書館は従来にまして活発な活動を行っています。外にも色々ございますが、各々すばらしい成果を挙げています。
なお、現在進行中のいわゆるテニュアトラックは内外から注目をあびています。
私共の琉球大学はアジア・太平洋地域における智の拠点として人を育て地域へ貢献する国際交流や研究を行い、他の大学とは異なる国際性を発展させることを目指しています。この地域に広がるウチナーンチュネットワークとの協同が必要と考えます。さらに教育面では学生が自ら問題を見つけ・解決することなどを重視した21世紀グローバルシチズンカリキュラムを立ち上げています。私共の大学の特色としての地域性と国際性をさらに発展させる必要があります。
社会の大学を見る目について申し上げますと、日本経済新聞社が九州・山口の国公私立の大学すべてについて行った調査では琉球大学はかなり上位にランクされ、しだいに評価が上がってきています。このことは、学生の皆さんの就職や教職員の活動に良い影響をもたらすと思います。皆さんは自信を持ってさらにレベルの高い大学を目指しましょう。昨年は多くの暗いニュースがありましたが、今年は良い年であり、琉球大学の発展の年となることを皆様とともに願っています。